【リニア新幹線ボーリング調査】山梨県知事「どちらの水かという議論は受け入れがたい」静岡県の姿勢を批判
リニア新幹線の工事に伴うボーリングについて森貴司副知事らが山梨県の長崎幸太郎知事と面会し、長崎知事は「どちらの水かという議論は受け入れがたい」と静岡県の姿勢を厳しく批判しました。
川勝知事:
「ありていに静岡県が今していることを説明申し上げた」
ボーリングをめぐり山梨県の長崎幸太郎知事からの苦言を受け、直接静岡県の見解を伝えるため森副知事らが面会したと明らかにした川勝知事。
これまで県はボーリングについて県境300メートル以内の掘削に待ったをかけ、長崎知事は受け入れられないとの姿勢を示していました。
面会を終えた山梨県知事は
面会を終えた長崎知事は13日の会見で、静岡県からボーリングで南アルプスの生態系に影響を与えることへの 懸念が示され、山梨県としても抱える懸念を伝えたと話しました。
長崎幸太郎知事:
「静岡の水か山梨の水かという議論は、我々としては受け入れがたいとはっきり申し上げた」
これに対して川勝知事は…。
川勝知事:
「(水は)誰のものでもない。水は動いているので議論自体は成り立つとはいえ、基本的な考え方としては、水は皆のものであり、同時に誰のものでもない」
「静岡県か山梨県どちらの水か」という議論はもうしないと明言しました。
空港新駅についても言及
長崎知事はJR東海に対しても、ボーリングによって静岡県に影響が及ぶ場合はやり方の見直しを求めると改めて伝えたということです。
さらに長崎知事はJR東海が否定的な考えを示している「空港新駅」の構想についても言及しました。
長崎幸太郎知事:
「空港駅構想についても、頭ごなしにだめだということは、私どもとしては抗議というか…真摯な議論としてどうなんでしょうかと。しっかり議論を積み重ねて真摯に向き合ってほしいとの旨を改めてお願いした」