静岡県知事選 川勝知事と自民・岩井氏の事実上の一騎打ちへ
自民党竹下派は岩井氏の出馬を容認
22日正午から自民党本部で行われた竹下派の会合。去就が注目される岩井茂樹参議院議員(52)は先週に続き欠席し、姿を見せませんでした。
会合後、竹下会長は記者団に対し、岩井議員の知事選出馬の可能性について、次のように語りました。
自民党竹下派 竹下亘会長:「岩井議員から直接話も聞きましたし、いろんな分析もさせていただいています。そう遠くない将来に何らかの結論が出るのではないかと思っています」
動きがあったのは、21日午後。岩井議員は、上川静岡県連会長らとともに参議院の竹下派幹部と面会したのです。岩井議員が出馬するには、参議院議員を辞職する必要があり、参議院の竹下派が出馬に強く反対しました。
関係者によりますと、竹下派は最終的に岩井議員の出馬を容認する方向になったということです。
岩井議員は周辺に出馬の意向を示していて、党本部との詰めの調整を経て、来週にも正式に立候補を表明する見通しとなりました。
連合静岡は川勝知事の推薦を決定
一方、すでに4期目を目指して無所属で出馬することを表明している川勝平太知事。
政党に推薦を求めない考えを示していますが、労働組合の組織・連合静岡に対しては、今回も推薦願を提出していました。
これまで3回の選挙で川勝知事を推薦してきた連合静岡は、川勝知事に失言が多いとして、「県のリーダーにふさわしい言動を約束する」という確認書を取り交わすことを推薦の条件としていました。
そして…。
連合静岡 中西清文会長(22日午後4時ごろ):「県知事選に向けて現職の川勝平太知事から推薦依頼が来ていたので、その賛否について確認をさせて頂いた。賛成多数で推薦すると、きょう臨時執行委員会の中で決定した」
Q.賛成多数ということは一部反対もあった?
中西会長:「反対もありました」
Q.前回執行委員会のときに確認書の話あった。知事サイドからどういう返答があったのか?
中西会長:「知事に直接、確認書の内容を説明して、知事もわかりましたと。その場で確認書にサインしてもらった。内容についてはしっかりやりますと。4選、年齢については議論の中では問題はなかった。むしろ知事の言動に対する心配の声の方が大きかった」
川勝知事の推薦を決定した連合静岡。
静岡県知事選は、現職の川勝知事と、自民党の岩井参議院議員の
事実上の一騎打ちの構図となる公算が大きくなっています。