「県民割」よりお得? 「全国旅行支援」が7月前半にスタート 新たな観光支援策に静岡県内からも期待の声
新型コロナの感染状況が落ち着きを見せる中、静岡県が21日に発表したのが…。
県の担当者:「現在実施している観光促進事業を7月14日まで延長します」
一人1泊最大5000円の宿泊割引と2000円のクーポンが利用できる宿泊キャンペーンの「しずおか元気旅」。当初は6月末までの予定でしたが、7月14日までの延長が発表されました。
2週間の延長となり、気になるその後は…。
斉藤鉄夫 国土交通大臣:「全国を対象とした新たな需要喚起策になります」
代わりに始まるとみられているのが、政府が7月前半のスタートを打ち出した新しい観光支援策「全国旅行支援」です。現在行われている「県民割」は、基本的に全国を6つのブロックに分けたエリア内の旅行が対象ですが、新たな支援策では全国に適用されます。
割引額も拡大します。これまでは1泊あたり最大5000円でしたが、公共交通機関を利用する旅行商品なら最大8000円となります。
県内の観光地からも期待の声が
夏の観光シーズンに向け、県内の観光地からも期待の声が高まっています。
味と湯の宿 ニューとみよし
富岡篤美 社長:「(県民割もあり)おかげ様でかなりコロナ前に近い形になっていて、夏休みはほぼほぼコロナ前と同じような形で予約が入り始めている。ブロックとか県とかそういった地域の垣根をとって全国どこから来ても使えるという形のほうが、GoToトラベルと同じだが旅行に行ってもいいですよっていうお墨付きをもらったような感じがあるので、遠慮しながら旅行に来ていた人たちが胸を張って遊びに来れるみたいな感じを受けている」
そして「全国旅行支援」の注目ポイントが地域で使えるクーポン券。平日ならお得感がグレードアップします。そうした取り組みに対しては─
味と湯の宿 ニューとみよし
富岡篤美 社長:「やはり助かる。平日の稼働を推してくださるというのはとてもうれしいことだと思う。平日稼働はインバウンドが占めている割合が多い。やっぱり週末は国内から来るけど平日は結構外国から来る方で稼働しているところが多くて。今インバウンドが全然難しい状況なので、平日稼働を苦労している宿が多いので、平日のインセンティブが大きいというのはうれしいことだと思う」
まだインバウンドが回復しきっていないなかでの支援策に期待が膨らむ一方、こんな不安も・・・
味と湯の宿 ニューとみよし
富岡篤美 社長:「GoToトラベルから県民割、しずおか元気旅もそうだが大体予定通りに始まるが、ちょっと感染状況が悪いとシャットダウンする。その段階でまた予約がキャンセルになると、喜んだり悲しんだりするのが本当に繰り返したここまでの経験なので(全国旅行支援が)実施されたからといってぬか喜びはしてられないな。感染の状況が一番気になるところで、そのなかでなんとか営業していくっていうところを考えたいと思う」