全国屈指の注目区…静岡5区立候補予定者4人が公開討論会 新型コロナ対策は…

 19日に公示を迎える衆院選。全国屈指の注目区、静岡5区で、公開討論会が開かれました。参加したのは、自民党の吉川赳氏、無所属の細野豪志氏、諸派の千田光氏、立憲民主党の小野範和氏の4人です。立候補を予定している4人が一堂に会するのは、今回が初めて。まず、新型コロナ対策について、4人が持論を展開しました。

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細野豪志氏

画像: 細野豪志氏

「医療体制についてはさまざまな課題があったことを指摘しなければならない。医療崩壊を起こす寸前まで行ってしまった。富士市の富士中央病院が最も多くの患者を受け入れてきた。昨年は入院患者や外来患者が減った。そして、その中で採算が悪化し、大赤字になった。それを補填すべく、厚生労働省としっかり交渉して穴埋めすることについても、なんとか実現することができた。今できている医療体制を絶対に感染者の数が減ったからといって、これを縮小してはならない。むしろより拡充して、第6派に備える」

吉川赳氏

画像: 吉川赳氏

「まずは、このPCR検査の数を増やすために検査をできる体制を拡充していく。これをしっかりと無料化していくことだと思う。私が今後しっかりとやっていきたいことがあり、それは(ワクチンの)接種順位。こういったものも今、自治体の判断になってしまっている。これはある程度国が通達という形で地方に理解を求めていってもいいのかなと。先程、細野氏が病床補填という話をしたが、当時私、自民党の厚生労働副部会長で、公立病院を抱える各市長さんから申し入れがあった。そして部会から厚生労働省に上げてこの補填をするということもやらせていただいたと記憶をしている。経済政策、これは業種を問わない支援金等をプッシュ型で進めていくことが必要だと考える」

小野範和氏

画像: 小野範和氏

「私、地元は伊豆長岡。静岡県東部、観光業が盛んな地域。観光業の皆様は、非常に苦しい状況に置かれている。旅館の皆様と話をすると、やはりお風呂で時間を分けたり、食事を部屋出しにしたり、相当に感染リスクが低い状況にあるのではないかと思うので、家族旅行とか地域の観光を、もう一度取り戻していく。一方で不特定多数の人と行動をするような移動の時、あるいは帰省をして、同級生と会うだとか、家族と会うかとか、そういうケースに関して、検査が自分でできるような検査体制の拡充をしていきたい」

千田光氏

画像: 千田光氏

「そもそもそんなに大騒ぎする必要はないというのが私の考え。インフルエンザには毎年約1000万人の方が感染する。それだけの感染者数があるインフルエンザにおいて医療崩壊が起きましたか? なぜ医療崩壊、ベッドが足りないのか? これは感染症2類指定だから。5類にするだけでベッドはいくらでもある。ワクチンも自由に選択するべきであって、インフルエンザの時に会社から強制的にインフルエンザの予防接種をしてこいと言われたかどうか。これはもう立派な差別が生まれてしまっている」

選挙戦への決意は

画像: 選挙戦への決意は

 4人はこのあと、安全保障やスマートシティをテーマに議論を戦わせました。論戦の模様は、裾野青年会議所がYouTubeで動画配信しています。討論会終了後、それぞれがあすから始まる選挙戦への決意を語りました。

細野豪志氏
「いよいよ来たなというこんな気持ちですね。4年間、かなり私にとって苦しい日々でした。選挙戦は、私は無所属で戦おうということを最初から決めていました。自分の力で戦い切りたいというふうに思います。それをやってこそ、今回の選挙で私が地域の皆さんに選んでいただく意味があるというふうに思っています」

吉川赳氏
「私の強み、自民党としてのこの政権与党。その立場の中で政治を進めていけるということ。衆院選というのは、ある意味で日本の運命、つまり政権選択選挙。自公政権を選ぶのか、また立憲共産政権を選んでいくのか。こういったことをしっかりと問うていきたい」

小野範和氏
「ここに来て、役者が勢ぞろいしたという状況で選挙戦に臨んでまいります。政治不信を拭っていく、信頼できる政治を取り戻していくために全力で走ってまいります。自民党と私たち、やり方は違っていくと思うが、そこを誰の立場で私たちが政策を取り組んでいくか、それをしっかり打ち出していきたい」

千田光氏
「素直に、ちょっとびびりました。現職の国会議員が2人いて、その方と同じテーマを喋るという本当にただの下請け業者の会社社長というだけなので。ただ、僕は僕の信念があって、ありがたい機会をいただいたなと思う」

衆院選は、19日公示、31日投開票です。