JR東海丹羽新社長が静岡県庁で川勝知事と面会 リニア問題に進展はなかったが「非常にいい感じで会話が進んだ」
根方ゆき乃記者:
「JR東海の金子会長と丹羽社長です。これから就任あいさつのため、川勝知事と面会します」
【知事室】
川勝知事)ああどうもようこそお越しいただきまして、恐縮でございます。
金子会長)社長の交代のあいさつに参りました。
川勝知事)どうも、川勝平太でございます。
丹羽社長)丹羽でございます。どうぞ、よろしくお願い致します。
金子会長)お願い致します。
川勝知事)どうぞ。
(森副知事が促し席へ)
金子会長)どうも失礼します。
川勝知事)どうぞ、おかけください。
丹羽社長)失礼します。
金子会長)知事には昨年、山梨県の実験線に乗車して頂き、どうもありがとうございました。
川勝知事)いい思い出になりまして、本当にありがとうございます。
金子会長)日頃からいろいろ輸送面、観光面、いろいろお世話になっておりますけれど、また引き続きよろしくお願い致します。
川勝知事)そうですね。ウィンウィンの関係ですからね。なるべく、国民のまた県民のためになるように協力していきたいと心から思っております。
よろしくお願い致します。
2人)お願い致します。
スタッフ)それでは、ここで撮影を終了してください。よろしいですか。
じゃあ、ここで終了でお願いします。
JR東海の丹羽社長
2027年、品川―名古屋間での開業を予定している「リニア中央新幹線」。
各都県で工事が進む中、沿線で唯一、静岡県では工事が着工されていません。
トンネル工事によって、大井川の水資源や南アルプスの自然環境に影響が出ることへの懸念から、膠着状態が続いています。
こうした中12日JR東海の社長に就任した丹羽俊介社長が、金子慎会長とともに、川勝知事の元へあいさつに訪れました。
冒頭のみ公開となり、あとは非公開で行われた30分間の面会。
果たして、リニア問題に動きはあったのでしょうか…
面会を終えたJR東海の丹羽社長が、報道陣の取材に答えました。
JR東海 丹羽俊介社長:
「リニア中央新幹線について申し上げると、これは地域の方々と丁寧に誠心誠意、双方向のコミュニケーションをとることで懸念を解消していきたい。誠心誠意努めたいと申し上げた。それを踏まえて、南アルプストンネル静岡工区の早期着工にどうかご理解、ご協力を頂きたいという旨も申し上げた。
知事からは様々な話題があったが、リニアの件については、これは科学的、工学的な議論が大変重要であると言っていた。私の方からも、まさに言う通りで、科学的、工学的な議論が必要であると認識していると答えている」
出迎えた側の川勝知事は…
一方、出迎えた側の川勝知事は…
川勝知事:
「静岡工区については、専門部会で議論をして(引き続き対話が必要な)47項目が残っているとなって、それを国の有識者会議で引き受けてもらっている。そこで科学的、工学的な議論をしてもらっている。これが全て。森副知事からも本部長として、この47項目の議論をしっかり科学的、工学的にしていくと念押しした」
Q)現状では、静岡工区の着工について、まだ認める状況にないとの認識を示した?
川勝知事:
「ともかく、科学的、工学的にやることが大切だということにおいては合意した。合意したという程ではないが、共通理解であるということがよくわかった」
社長が代わって初めてとなった、トップ同士の顔合わせでしたが、リニア問題に進展はみられなかったようです。
ただ、知事からはこんな話も…
川勝知事:
「冒頭ですね、丹羽社長の方から「ちょっと自己紹介をさせてほしい」ということで、三ケ日で生まれて、浜松、特に静岡全体に対して、2年間勤務したこともあったので、すごく愛着を持っているということで、非常にいい感じで会話が進んだということを申し添えておきたい」