静岡県知事選挙 鈴木康友氏週明けに出馬表明へ 大村慎一氏は大井川流域へ
次の県政を担うのは…。来月9日告示、26日投開票で正式決定です。川勝知事の辞職に伴う県知事選挙に前浜松市長の鈴木康友氏が出馬の意向を固め、週明けにも会見することがわかりました。今後焦点となるのは自民党の対応です。
片山真人アナウンサー:
「県庁6階にある県選挙管理委員会です。これから会議を行い県知事選挙の日程が正式に決定します」
川勝知事の辞職に伴う県知事選挙は、来月9日告示・26日投開票に決まりました。
その知事選に、前浜松市長の鈴木康友氏が出馬を決断したことが関係者への取材でわかりました。
週明け15日にも記者会見を開いて、正式に出馬を表明する見通しです。
立候補を決めたのはこれで2人目。知事選は、選挙戦に突入する公算が大きくなりました。
鈴木康友氏は浜松市出身の66歳。去年4月まで浜松市長を4期16年務めました。
関係者によりますと、市長時代の最大の「後ろ盾」だったスズキの鈴木修相談役がきのう浜松市内で自民党県議の重鎮らと会談し、康友氏の支援を求めたということです。
康友氏は、自民・公明と野党、そして経済界・労働界からも支援を受ける形での「オール静岡」での立候補を目指しています。
大村慎一氏:
「おはようございます」
11日午前、焼津市役所に姿を見せたのは、元総務省官僚で、川勝知事の下で副知事も務めた大村慎一氏。
今週月曜の出馬表明以降、市や町への挨拶回りを続けています。
焼津市職員:
「きょう市長が公務で市外で不在となります」
大村氏:
「また、改めてお目にかかるようにします」
鈴木康友氏が出馬を決めたことについては…。
大村慎一氏:
「私自身はどういう候補が出ても、県政の立て直し、再構築していくと申し上げている。その点はまったくブレがない」
Q.今後、調整によって降りることはない?
大村慎一氏:
「私は『オール静岡』という観点でいけば、県庁にいたので、また総務省にもいた。私はこれからも強い決意で、実行ができると『有言実行の大村』として、しっかり私の思いを県民に伝えていきたい。この純粋な思いの一心です」
鈴木氏が出馬しても、自分が降りることはないと明言しました。
大村氏、鈴木氏とも、「オール静岡」、つまり「相乗り候補」を目指す中、焦点となるのは、自民党の対応です。
自民党内にはこのままいけば「自主投票」になるのでは、との見方が広がっています。
自民党関係者:
「まずいことになった。大村氏と鈴木氏のガチンコ選挙となれば、静岡と浜松の経済界の戦いになってしまう。自民党は分裂選挙になりかねない」
自民党関係者:
「大村氏か鈴木氏か、自民党の大勢がどちらにつくかがポイントだ。そして、連合と公明党の動向。それによっては、どちらかが撤退することになるのではないか」