静岡県知事選挙あさって投票日①各候補者の主張に透けて見える川勝前知事の存在

静岡県知事選挙はあさって投票日を迎えます。候補者は県内各地で演説を行い訴えを続けています。

 川勝知事の任期途中での辞職に伴う静岡県知事選挙。

 選挙戦は残り2日。

 最終盤を迎え、候補者の懸命な訴えが続いています。

 立候補しているのは届け出順に、いずれも新人で、

 諸派の横山正文さん(56)。

 共産党公認の森大介さん(55)。

 無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する鈴木康友さん(66)。

 無所属で自民党が推薦する大村慎一さん(60)。

 無所属の村上猛さん(73)。

 無所属の浜中都己さん(62)の6人です。

 26日の投票に向け、熾烈さを増す選挙戦。

 各陣営の思惑が交錯し、一部ではその主張に変化も…。

 透けて見えるのは、川勝前知事の存在です。

大村慎一さん

無所属で自民党が推薦する、元副知事の大村慎一さん。

 24日は浜松市の中山間地域から市街地へと、訴えを続けています。

大村慎一候補:
「二俣の声も、春野の声も、天竜区の奥の龍山の声も、みんな聞かなければならないんです。ですから、オール静岡なんです。ここから先を切り捨てるような、そんな人じゃいけない。そんな県政ではダメなんです」

 選挙戦が最終盤に差し掛かる中、大村さんが打ち出したのが「東海道新幹線の静岡空港新駅」の推進です。

大村慎一候補
「空港新駅については石川知事の頃からずっと地域の要望としてあったことです。今回の選挙戦の中でも地域の声として出ていましたので、その声はしっかり受けとめて話をしていく必要がある」

 川勝前知事が主張し、県として検討する動きもあった空港新駅。

 ただ、JR東海はその可能性を繰り返し否定しています。

 大村さんはこれまで、川勝県政に対して批判的な姿勢を示していましたが・・・。

大村慎一候補
「川勝県政の、いろいろな議論があって、私は全てを否定しているわけではありませんので、私が言っていたのは県政の進め方について不十分な点があったということは言っております。ただ、その県政の事業のそれぞれについては、いろいろ検証してまた進めるべきもの、または止めるべきもの、これは当選してからしっかりと検証して考えたいと思っています」

「よろしくお願いします」

 大村さんが幼少期を過ごしたという、浜松市舞阪。

 この日も自民党の城内県連会長が応援に入りました。

自民党県連 城内実会長
「自民党だとか何何党とか関係ない。彼が知事になったら完全無所属、大村慎一党です」

大村慎一候補
「オール静岡、大事なのは皆様一人ひとりの声をちゃんと県政に届けていくことです。今静岡県はリニアのことで何をやっているんだ。どうなっているんだ。静岡県は。そんなことばっかり静岡県は言われているんです。そんな県ではありません。静岡県はもう1回、全国から「雄県」と呼ばれる、そういった県にしていきたいんです」

大村慎一さん