防潮堤の補強とかさ上げ工事の促進を鈴木知事に要望「津波で防潮堤が決壊し市民の3分の1が亡くなるという被害想定が…」静岡・牧之原市長

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静岡県牧之原市の杉本基久雄市長は、鈴木知事に海岸の防潮堤を整備する予算要望をしました。

牧之原市 杉本基久雄市長
「きょうは防潮堤の促進の要望に来ました」

 杉本市長は静岡県庁を訪れ、牧之原市の「駿河海岸」の防潮堤を整備するため、鈴木知事に予算要望しました。

 駿河海岸の防潮堤は南海トラフ地震で想定される最大クラスの津波が発生した場合、決壊して大きな被害が出る恐れが指摘されています。

 整備する防潮堤の長さはおよそ15キロで、2016年に工事が始まりましたが、牧之原市によりますと、整備率は42%ほどにとどまっているということです。

牧之原市 杉本基久雄市長
「第4次被害想定で牧之原市民の3分の1の13000人の市民が亡くなるという、県下・全国でも厳しい被害想定がされている。県の予算配分にかかってくる」

鈴木康友知事
「整備については事業決定しているので、できるだけ早期に完成するように、国の交付金事業などをうまく活用して進めていきたい」

 現在防潮堤をコンクリートで補強し、盛り土でかさ上げする作業が行われています。

牧之原市 杉本基久雄市長
「これまで中々予算付けがされなかったものを、必要性を十分理解してもらえたと思うので、知事からも前向きな答弁をもらえた」