【リニア新幹線工事】静岡県の専門部会で標高の高い所にある湧水と水生生物について調査方法などを検討
リニア工事に伴う南アルプスの生態系への影響を協議する 静岡県の専門部会が開かれ、JR東海が示す調査方法などについて議論が交わされました。
会議では静岡県がJR東海と対話を必要とする28項目のうち、生物多様性に関する項目について協議しました。
そのうち、1つが南アルプスの標高の高い場所にある一年中枯れない湧水についてで、トンネル掘削場所の地下水とつながっていた場合、影響が出るのではないかという懸念です。
JR東海は湧き水を調査した結果、トンネル掘削場所付近の地下水によるものではないとの分析結果を示し、今後はトンネル掘削に伴う圧力変化が湧水に影響するか調査する意向を示しました。
また、これまで対話が進む沢の水生生物などへの影響についても協議。
JR東海は衛星画像などを活用した解析結果を示し、今後は渇水期の分析や、流量の変化が与える影響について検討すると説明しました。
静岡県森貴志副知事:
「一般の県民の方にも分かりやすくなってきたのではないか。スピード感は皆さま方が判断するのかもしれないが、着実に前に進んでいるという印象」