新アリーナ建設についての住民説明会 アリーナ計画を進めることに地元の合意を得たと明らかに
静岡市の東静岡地区に建設が予定される新アリーナについて市の住民説明会が開かれました。
難波市長が14日午前姿を表したのは静岡市葵区の公民館。
ここで、長沼地区の住民およそ20人に対し、新アリーナ建設の説明会が非公開で開かれました。
JR東静岡駅前の市有地には、スポーツで最大8000人、音楽イベントで1万人を収容する大型のアリーナの整備が計画されています。
市は東静岡地区の街づくりの中核として期待を寄せますが、地元からは懸念の声も…
住民は:
「あんなところに1万人のってアリーナ作ったらパツパツになるじゃないですか。観客として(アリーナから)出てきた人の危機管理をどのように考えているか」
アリーナの予定地は交通量の多い国道1号沿いにあり、特に静岡鉄道の長沼駅に帰る人たちの混雑対策や、安全確保が課題でした。
山崎琢也:
「混雑を避けるため、新アリーナとこちら静岡鉄道長沼駅の間に、歩行者用のデッキが整備される計画になっています」
市は対策としてペデストリアンデッキと呼ばれる高架式の歩行者用デッキを静鉄・長沼駅からJR東静岡駅まで、およそ500mにわたり建設する方針です。
説明会後に取材に応じた静岡市の難波市長は、アリーナ計画を進めることについて地元の同意を得たと明らかにしました。
難波市長:
「(令和)7年度予算でアリーナと街づくりの予算を一体で入れていくということについては、反対意見はないと いうことだったと」
そのうえで まちづくりの一環として来年度からデッキの設計に着手する考えを示しました。
難波市長:
「いろんな利害関係者がいますので、その皆さんと話し合いをすることが一番最初の作業になると思います」
これに対し地元からは…。
杉山・長沼三区自治会長:
「気持ちの上では反対なんだけども、市長がここまで踏み込んでいろいろ説明してくれたからには、あとは信じてお任せするしかない」
地元の了承を得たことで、いよいよ動き出すアリーナ計画。
市は東静岡の街づくり基本計画の策定や、デッキの設計の費用などおよそ5700万円を盛り込んだ来年度の当初予算案を2月の市議会に提出する方針です。