海洋文化施設整備計画で論戦 新年度予算案を原案通り可決 静岡市議会
静岡市議会の2月定例会では新年度予算案をめぐって論戦が交わされました。
焦点となったのは、海洋文化施設の整備計画。賛否が渦巻く中、予算案は原案どおり可決しました。
焦点となったのは、海洋文化施設の整備計画。賛否が渦巻く中、予算案は原案どおり可決しました。
反対の立場で討論に立ったのは、市議会第2会派・創成静岡で清水区選出の風間重樹議員です。反対理由にあげたのは、コロナ禍の財政悪化を受けて一時凍結し新年度から再スタートする清水港への海洋文化施設の整備計画です。
創成静岡・風間重樹議員:「周辺整備を含め、地区全体の民間投資の規模計画、さらに清水区全体の活性化にどのように結びつくのか、具体的な姿が見えてきません。当初予算での再開は完全な見切り発車であります」
海洋文化施設の総事業費はおよそ240億円。2025年度のオープンを見込んでいて、市は当初予算案に169億円の債務負担行為を設定しています。
一方、賛成討論に立ったのは、最大会派・自民党静岡市議団の丹沢卓久議員です。
自民党静岡市議団・丹沢卓久議員:「文字通りのフラッグシップであります。民間の投資意欲の回復と清水の経済界や地域住民の方々の熱心なご要望を受けて、いよいよ再起動させるべき局面を迎えようとしております」
新年度予算は原案のまま、賛成多数で可決・成立しました。
静岡市・田辺信宏市長:「世界に輝く静岡の実現に向け、海洋文化の拠点づくり、歴史文化の拠点づくり、『まちは劇場』の推進などの五大構想を核に、市政を前に進めて参るべく全力を尽くすつもりでございます」