参院選公示直前 物価上昇で圧迫する家計をどうする…候補予定者が論戦 静岡市
17日午前、沼津市役所に届けられたのは、7月10日投開票の参院選の投票用紙です。市の選挙管理委員会のスタッフが枚数を確認し、印刷ミスがないかをチェック。静岡県全体で合わせて622万枚余りの投票用紙は、17日一斉に自治体に配送されました。
公示まで1週間を切った参院選。改選2議席の静岡選挙区には、ご覧の7人が立候補を予定しています。
16日夜、静岡市で静岡青年会議所が主催する公開討論会が開かれ、そのうち6人の候補者が顔をそろえました。
まず、議論されたのは「地域活性化のための経済対策」です。世界的なエネルギー価格の上昇や原材料費の高騰は収まる気配がありません。押し寄せる物価上昇の波は、私たちの家計を圧迫しています。
無所属 現職 平山佐知子氏
「一人一人の暮らしを守っていくためには賃金を上げていくことが何よりも大切だと思っています。例えば部品の製造、完成品の製造を国内企業で回すことで、経済安全保障上も優位に立てると思っています。それが結果、地域経済の活性化につながって、賃金も上がっていくということに私はつながると思っていますので、そのあたりをしっかりとやっていきたいと思っています」
無所属 現職 山崎真之輔氏
「まずは物価高対策に全力を尽くすべきだと思います。例えば、ガソリン価格です。ガソリン価格の中にはものすごい税金が入っていますよね。そのうちの25.1円分は当分の間の税率で暫定的なものです。これ、政治の判断で外せるんですよ。だからこれ、政府は決断をしなければなりません。それから消費税です。やっぱり減税です。とにかく10%から、まず時限的に5%にしていく。こういった対策をすることが必要だと思います」
自民党 新人 若林洋平氏
「今やっている激変緩和策を引き続きやっていって、ガソリン(価格)をなるべく上がらないように、というのは本当に大事なことだと思います。その中で、もう一つはやっぱり材料と部品が作れないというのは本当に頭が痛いところで、国内回帰はサプライチェーンということを考えた時にも今一度再構築されるというのが当然のことだと思うんですよね。地域経済が復活しない限りは、私は日本経済の復活はありえないと思っているので、そこに光を当てていくことが本当に必要ではないかと思っている」
共産党 新人 鈴木千佳氏
「アベノミクスも含めた30年以上続いた新自由主義の政策によって、給料が上がらない国になっている。私は一握りの大企業や富裕層向けの行き過ぎた減税や優遇措置を見直して、国民の暮らしを応援する、人に優しい経済こそ本当の意味で強い経済がつくれると確信している」
NHK党 新人 堀川圭輔氏
「生活を守るという意味で言えば、これは直ちに減税と規制改革。これ以外全くない状態だと思っています。すぐに賃金が上がるという状況ではもうないと思うんですね。直ちに減税を行い、消費税なども0%でいいと思います。そして、NHKの受信料が一番必要ないと思う」
諸派 新人 山本貴史氏
「まずは国が外国資本から日本の貴重な資源・財産を守ることが大切。投資家の育成をしながら、新しい時代に合ったビジネススタイルというものを、若者や女性の中から生み出して、それを国民みんなで育てていくような仕組みを作っていくべきと考えております」
このほか人口減少対策やデジタルトランスフォーメーション推進などについて、論戦が交わされました。
NHK党 新人 舟橋夢人氏
公開討論会を欠席したNHK党の新人、舟橋夢人氏(56)は、年金制度改革や大学までの教育無償化などを訴えています。
無所属の現職2人に、自民党を含む新人5人が挑む構図となった参院静岡選挙区。公示は22日、投開票は7月10日です。