静岡市民に長年愛されてきた七間町の老舗洋食店が12日に51年の歴史に幕を下ろす 「最後のハンバーグ」を求めて店の前には行列が…

半世紀にわたって静岡市民に愛される老舗洋食店が12日節目の1日を迎え、静岡県内外から多くのファンが駆け付けました。
「きょうは東京から」「最後に食べられてよかった」静岡市民に長年愛されてきた、老舗洋食店のハンバーグ。その味を生んだ店が、12日51年の歴史に幕を下ろしました。
静岡市内に4店舗を構える老舗洋食店、「スパーゴ」。最初にできた七間町(しちけんちょう)の店舗は、1974年にオープン。
看板メニューは、煮込みハンバーグ。長年、静岡市民に愛されてきた一品です。
その味の“発祥の地”は、建物の老朽化を理由に、閉店することに。12日が最後の営業日となりました。この店で食べる“最後のハンバーグ”を求めて、店の前には行列が…。
●静岡市民:
娘「きょうは東京からスパーゴがなくなっちゃうということで来たので、やっぱり思い出の地みたいな感じだったので寂しい」
母「(通って)20年くらい。ハンバーグだったらここに来たいと思う」
●静岡市民:
「ショックだった。お礼を言って帰りたいと思う」
午前11時半、最後の営業が始まりました。開店してまもなく、店内は別れを惜しむお客さんで満席に─
●静岡市民:
「優しい味。ふわっとしてすごい食べやすい。なかなかこんなハンバーグ出会ったことない。寂しいけどこの味を覚えて帰ろうかな」
●静岡市民:
妻「私も十何年来ているが、夫はもっと。子どもの頃からずっと」
夫「小学生の時に連れて来られたのが始めなので、35年くらい前から。昔から味が変わらないので、変わらずこればっかりしか食べない」
妻「系列店があるが、私たちはここのスパーゴが好きで、きょうは絶対食べに来ようねと言って並んででも食べたいねって。最後に食べられてよかった」
誕生から半世紀以上、静岡市民に愛され続ける名店の味。店の最後の1日に、笑顔があふれました。
●洋食レストラン スパーゴ 上中良子 代表取締役:
「七間町スパーゴという名前で50年やってきた。たくさんお世話になってきているので、そんな気持ちも大事にしたい」
