市民に「大声を上げる」「体をつかむ」…静岡・沼津市の副市長をけん責の懲戒処分 体調不良理由に12月末で退職
話し合いのため市役所を訪れた市民に対し、不適切な行為を行ったとして、静岡県沼津市の副市長が懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは沼津市の高峯聡一郎副市長(45)です。沼津市によりますと、高峯副市長は市内の学校の統廃合の問題に関し、意見がある市民が話し合いのため8月と9月に市役所を訪れた際、大声を上げたり体をつかんだりするなど不適切な行為を行ったということです。
また副市長は8月にこの市民の家を訪れた際、菓子折りを持参するなどし、誤解と不信感を抱かせる行為を行ったということです。
沼津市はこれらの行為を地方自治法に規定する「職務の内外を問わず、公職上の信用を失うべき行為である」と判断し、副市長を15日付でけん責処分としました。
今回の処分について、頼重秀一市長は「行政に対する市民の皆様の信頼を大きく損ねることになってしまったことに対して、お詫び申し上げます」とコメントしています。
国土交通省出身の高峯副市長は、去年4月から副市長を務め、任期は2024年の3月まででしたが、体調不良を理由に退職願を提出していて、12月末に退職することになっています。沼津市は今回の件と辞職についての因果関係は不明としています。