敷地川決壊で被災した住民に対する説明会 住民からは責任を問う声、2度目が起きた怒りと疑問が 静岡・磐田市
梅田航平記者:
「午後9時です。こちらの会場では氾濫した敷地川の住民説明会が行われています。開始から2時間ほど経ちましたが、まだ説明会が行われているようです」
梅雨前線にともなう記録的な大雨によって堤防が決壊した磐田市の敷地川。
川の氾濫によって浸水被害を受けた住民らを対象に、19日、県による2回目の説明会が開かれました。
出席した住民からは「責任」を問う声が上がったといいます。
被災した住民:
「責任は誰にあるのかということ。誰が責任を取ってくれるのかということがない」
2時間にわたって非公開で行われた説明会では、現在進められている応急の仮堤防工事や、記録的な大雨についても説明があったということですが、住民が抱いているのはなぜ2度目が起きたのかという疑問と怒りです。
被災した住民:「(台風15号で)1回想定外を体験したでしょ。なぜ今回生かされなかった?」
県は去年の台風15号で決壊した堤防の応急復旧として大型の土のうを設置。
ところが、今回の大雨ではその土のうが流され、2度目の決壊となってしまったのです。
相次いだ住民の疑問の声に対し、県は説明会で…
県担当者:
「2回目の決壊は痛恨の極みです」
被災した住民:
「被災者からするとそんなこと言ったってねということはあるので、まずは謝ってほしい。 素直に行政側が認めてくれると、住民側もとなると思うけど。そこがまだちょっと差が、隔たりがあると思う」
被災した住民:「税金を使ってやっていただいていることなので、市民を第一に、もうちょっと素早く動いてほしいというのは感じた」
敷地川は県が管理する河川
3度目の決壊は起こらないよう対策するとしていますが…。
県袋井土木事務所 榊原正彦所長:
「私どもとしては昨年の対応、しっかりと応急復旧をやってきた自負はある。まだまだ住民の方にしっかり伝わったとは、この2回では思っていません。これからも丁寧に説明をしていきたい」
Q(去年の復旧工事の)再検証とかそういうところは?
「今のところ、私どもとしては一般的な工法、適切だったと思う」
県は今後、堤防決壊のメカニズムなどを書面にまとめ、住民に送付することも検討しています。