静岡市で県内初の猛暑日 需要高まる三島市の氷工場に潜入!

●植田結衣子アナウンサー:
「午前11時を過ぎて、あちらの温度計では37℃となっています。街の人たちは日傘を差したり、日陰を選んだりして、暑さをしのいでいます」
各地で気温が上がった17日の静岡県内。静岡市では、最高気温37.6℃を記録。6月の観測史上2番目に高く、文字通り記録的な暑さです。
●嶋田光希アナウンサー:
「これだけ暑いと、コンビニに寄って飲みたくなるのが氷いっぱいのアイスコーヒーですよね。いただきます。あーおいしい…」
実はこの氷、県内で作られているのを知っていましたか…? 毎年の猛暑で、高まる夏場の氷需要。そんな氷工場に潜入しました…!
向かったのは、湧水のまちとしても知られる、三島市。箱根へと続く山の中腹にあるのが、「ロックアイス」の三島工場です。直近10年間での販売個数は、なんと8500万袋。もはや日本一有名な氷と言っても過言ではない、「ロックアイス」。実は、家の氷とは全く違う“秘密”が…。
●東海コクボ 井上公一取締役:
「まずここが工場の一番最初、製氷工程の原氷を取り出すところになります」
ずらっと並んでいたのは、大きな四角い鉄の管。ここで作られるのが、様々な氷商品のもとになる「原氷(げんぴょう)」。ゆっくり動き始めると…。
●笹村朱里アナウンサー:
「これはどうなるんでしょうか…だいぶ傾いてきました。え!どうなるんですか…!(氷出てくる) えーーーー、すごーい!」
勢いよく飛び出してきたのは、巨大な氷! その数、あわせて52個! 一斉にそろって出てくる巨大な氷に圧倒されます…!
全長120センチ、重量70キロ。これが、ロックアイスの元になる「原氷(げんぴょう)」です。
●笹村アナ:
「近くで見ると、本当に透明感がすごい、まるでガラスのようです」

出来上がった氷にも秘密が…。
●井上さん:「見ていただくと、氷の真ん中が穴になっている」
●笹村アナ:「見てください、間が空洞になっています」
この穴は、不純物を含む水を吐き出した跡なんだそう…。特別な製法によって、高い透明度の氷に仕上がります。
●東海コクボ 井上公一取締役:
「ここから砕氷機に投入されていきます。」
砕氷機で細かく砕かれた氷を荒い網目のザルで、サイズごとに選別。最後に袋詰めして、完成です! コンビニのあのアイスコーヒーの氷も、ここで同じように作られています。
●東海コクボ 井上公一取締役:
「酷暑と言われる最近の夏のなかで、ひとつは熱中症対策であるとか、目線を変えてスポーツのアイシングであるとか、そういったところの使用シーンも提案をさせていただきながら、この夏も頑張って工場を稼働させていきたい」
