面積は60%、人口は3%…天竜区に意見が集中 浜松市が7区を2~4区にする行政区再編議論で
浜松市の行政区再編を議論する特別委員会が開かれ、現在の7つの区を2つから4つに減らす方向性が示されました。
浜松市の行政区再編を議論する特別委員会では、前回出された2区から5区までのあわせて13の区割り案をもとに議論が進められました。その中では市のおよそ60%の面積を占める一方、人口は2万7000人と市の人口の3%ほどにとどまる天竜区に関して、意見が集中しました。
委員からは、天竜区を行政区の権限を強化する「総合区」とする案や今ある天竜区を単独で残す意見が出された一方、他の区に組み込む複合案も示されました。
去年10月から始まった住民説明会では、天竜区を拡大することで行政サービスの低下や過疎化を加速させるなどの懸念も示されています。
そこで19日の特別委員会では、2区から4区の構想ごとに天竜区を単独とする案と他の地区と複合する案を残した6案をたたき台とする方針が示されました。
自由民主党浜松 太田康隆議員:「行政区再編すると、そこが持っている課題がそれで一気に解決するという考えは違う。各地区が抱えている課題をしっかり行政区割りを変えていくことと合わせて、どうやったら住民サービスの面、住民自治の面解決していくかという所は見失いような議論をしっかりしていかなけばならない」
行政区再編特別委員会 高林修委員長:「天竜区についての議論は避けられないと思っている。住民自治とか住民サービスのあり方については、市民の皆さまが自分の事として考えるきっかけと思っている。今後、意見聴取させていただきますので、大いなるご発言、市民の皆さんからしていただければ」
来年度中には正式に区割り案が決定。区の名前や役所の位置など具体的に決めていき、2年後の市議会で区設置のための条例の議決が行われるということです。