お盆休み前に悩ましい~レギュラーガソリン高騰180円に 車で遠出もできず、日帰り温泉ですら…
様々な物価が高騰する中、“12週連続”で値上がり続けている「レギュラーガソリン」。
2日に発表された全国の平均価格は1リットル当たり180.3円。
前の週より3.6円上昇しました。
静岡の平均価格も同じく3.6円上昇し、180.1円となりました。
栗田麻理アナウンサー:
「静岡市葵区にあるガソリンスタンドです。こちらでは1?あたりのレギュラーガソリン価格を170円台に抑えていたそうですが、今週に入り180円台に値上げしたそうです。」
8日静岡市内のガソリンスタンドではレギュラーガソリンが186円に。
ハイオクは198円と200円目前。軽油は166円。
ディオス日の出SS 出口知紀 統括マネージャー
「だいぶ上がっていて、(レギュラーは)春頃から10円以上の価格の変化がある。元々170円台ぐらいでずっと推移していたが、補助金が減額されている影響で、少しずつ上がっていって今この価格になっている。」
値上げの背景には、ウクライナ情勢や円安の他に、補助金の影響があります。
政府は去年1月からガソリンの全国平均価格が一定以上になった場合、石油元売り会社に補助金を支給し、小売価格の急激な上昇を抑えていました。
ところがその補助額も6月から段階的に引き下げられています。
180円台のレギュラーガソリン。
利用客からも驚きの声が・・・。
客
「びっくりしました今。走ってきて(ガソリンを)入れようと思ったら、すごく高くなっていた。」
客
「ガソリンが高いと出かける機会も少なくなるかなと思う。あまり遠出はしないようになる」
Qお盆休みも遠出はしない?
「お盆休みはどこも行かない」
ディオス日の出SS出口知紀 統括マネージャー:
「買われる数量が減ったり、金額を設定して買われる方が多い。やはり(ガソリンを)大事に使うとか、お出かけをしなくなったり、そういった現象が出やすいので 、そうすると自然に販売量が減ってくるので、高いままというのは厳しい。」
政府の補助金は9月末で終了する予定のため、今後さらなる値上がりが予想されます。
ディオス日の出SS出口知紀 統括マネージャー:
「今のところは補助金が終わる以降もやはり値上がりは続くだろうという見方も多いと思うで、先を見通せない中で厳しい状態は続いていくのかなと思っている。」
おふろcafe 美肌湯 静岡・葵区 午前11時すぎ
ガソリンの原料となる
原油高騰の影響は、こんな所にも・・・
おふろcafe 美肌湯 葉山英隆チームマネージャー:
「すごく燃料費が上がっているので、経費の面ではすごく影響がある。」
静岡市で温泉とカフェが楽しめる「おふろcafe 美肌湯」
温泉と原油の価格高騰には大きな関係があるそうです・・・。
おふろcafe 美肌湯 葉山英隆チームマネージャー:
「こちら2台がボイラーになります。(温泉の)温度が下がってくると、点火して自動的に火が付く。燃料は重油を使っています。」
温泉を加熱するのに使われているのが重油。
こちらの店では毎月およそ1万7000?ほど使用しますが、価格はおととしに比べ1?あたり14.9円高騰しました。
これを受け、去年9月に施設の利用料金を583円から680円に値上げしています。
ところが、原油の価格高騰に歯止めがかからず、経営をひっ迫。
来月から、さらに50円値上げをし、利用料金を730円にする予定だといいます。
常連客は・・・。
常連客:
「(値上げは)しょうがない、潰れるよりはいい。頑張ってもらわないと。
Q温泉は気持ちいい?
「今特に気持ちいい。」
去年の値上げで客足に変化はなかったそうですが、来月の値上げには不安をにじませます。
おふろcafe 美肌湯 葉山英隆チームマネージャー:
「単純に経費が増えている中での値上げなので、何かプラスになる要素、商品がよくなったりとかする部分ではないので、すごく不安がある。我々風呂屋という仕事は、よく安近短と言われるが、近くで手軽に使えるというような仕事だと思うが、これ以上値上げをしていくと、手軽に行けるレジャーではなくなるのかなと思う。」
レギュラーガソリンに加え原油価格の高騰。
今年のお盆休みは燃料費に翻弄されるひと夏となるかもれません。