クマが市街地に出没した際の対応研修を市町の職員を対象に初めて実施 9月から実施予定の「緊急銃猟」制度の手順共有も 静岡県

クマの市街地出没が全国的な問題となる中、静岡県は市や町の職員に向け対応研修を初めて実施しました。
研修にはイノシシやクマなどの大型の野生動物が出没した際に対応にあたる静岡県内の市や町の職員らおよそ70人が出席しました。
静岡県内の行政職員向けにクマに特化した研修が開かれるのはこれが初めてです。
静岡県によりますと、県内では2024年度ツキノワグマの目撃件数は156件と過去最多で、2025年度は7月末時点で34件確認されています。
また、2024年行った調査では県内に500頭が生息していると推定されることが分かったということです。
国は9月1日からクマやイノシシが人の生活圏に出没した際に、銃器を用いて迅速に捕獲を行う「緊急銃猟」を、市長・町長の判断で行うことができる制度を施行する予定です。
静岡県自然保護課 寺澤暢課長
「なかなか判断は難しいと思うが、本当に緊急性が高い時には市町の判断でやらなければいけないので、そこを理解いただきたい」
研修会ではこの緊急銃猟の実施に向けた手順も共有されました。