「問題の本質はそこにない」…静岡大の提案に静岡・難波市長 静岡大・浜松医大の統合・再編問題
静岡市の難波喬司市長は、静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題で、「1大学2校案」が浮上していることについて「問題の本質はそこではない」などと批判しました。
静岡市 難波喬司市長:「今回、1大学2校案というのはよくわからない。中身はそれで名称や本部の場所というのは表面的な問題で、魅力ある大学にはほぼ関係ない話。問題の本質はそこにはない。非常に厳しく、私はこれを捉えたいと思っている」
難波市長は10日の定例会見で、静岡大学側が浜松医科大学側に提示した「1大学2校案」について、苦言を呈しました。
静岡大学と浜松医科大学の統合・再編を巡っては、2019年に両大学が2つの法人を1つにした上で、静岡地区と浜松地区にそれぞれ新たな大学をつくる「1法人2大学」案に合意していましたが、静岡大学の日詰学長が「1法人1大学」案を打ち出し、浜松側が反発。
そして7月31日、静岡大学が浜松医科大学に対して、1つの大学で2校を置く「1大学2校」案を提示してしていました。また、この案でまとまった場合、「静岡大学」の名称を変更することや大学法人の本部を浜松に移転することも検討しているということです。
難波市長は「1大学2校」案について、「表面的な話ではなく、大学の魅力向上についてしっかりと考えていただきたい」とし、日詰学長に直接会って対話する可能性も示唆しました。