「言語道断」「市税返して」…田久保市長による市議会解散 伝統の祭りにまで影響が 静岡・伊東市

自らの学歴詐称問題に端を発しながら、市議会を解散した伊東市の田久保真紀市長。その影響が様々なところに及んでいます。
伊東市 田久保真紀市長
「おはようございます」
Q:市議選に予算が6300万円かかるという報道があるが何か思うことは?
「おはようございます」
登庁時の取材には、応じないことが、当たり前になりつつある伊東市の田久保市長。
伊東市 田久保真紀市長
「令和7年9月10日 議会を解散するため通知をいたします」
自らの辞職ではなく、市議会の解散という選択したことで、選挙管理委員会は、10月12日告示、19日投開票の日程で市議選を行うことを決定。
「定数20」を争う選挙に市は6300万円の予算を専決処分しています。
これに伊東市民は…。
伊東市民80代
「財政が厳しい中で6300万円が出るというのは、もったいない」
伊東市民80代
「仕方がないですよね、ご時世で(選挙費用が)上がるのは、
伊東市民70代
「言語道断、とんでもない話だと思う。市税を納めているのを返してほしい」
また、連日 市に寄せられている電話やメールは、きのう累計1万件を突破。
そのほとんどが、田久保市長に批判的な内容だということです。

「川奈の万灯」にも
影響は、こんなところにも…。
川奈区長 齋藤誠さん
「まさか選挙とお祭りが一緒になると思わなくて」
およそ300年前に、海の安全や大漁を祈願するために始まったと言われる川奈三嶋神社 例大祭。
「川奈の万灯」とも呼ばれ、重さおよそ80キロ、高さおよそ3メートルの「万灯」を振り回すのが、ならわしです。
Q:こちらは?
川奈三嶋神社 高橋克和 宮司
「例大祭で使うお神輿になります」
祭りは、10月18日に「宵祭り」、19日に「本祭り」が行われる予定で、市議会議員選挙と、「本祭り」の日程が重なってしまいました。
川奈三嶋神社 高橋克和 宮司
「お祭り、市議選で分かれてしまう、人数が足りなくなってしまうので、そこのところが一番の懸念」
実は町内会長の上原さん、これまで選挙時には投票所での「選挙立会人」を担当していましたが、まさかの同日開催に。
地域の伝統のため、今回の市議選の投開票日当日は、別の地区から「選挙立会人」を呼ぶことになりました。
ただ、影響は他にも…。
宮町町内会 上原勝志会長
「当然(来月)19日に投開票がありますと、お神輿なんかを担ぐ消防団とかの皆さんが、若干伊東市の市役所に勤務されている方がおりますので、その辺のところの若干の人数の減りというものがあるというようなことは伺っております」
川奈三嶋神社 高橋克和 宮司
「このお祭りを1年間楽しみにしているという方たちも、地域の中ではたくさんいますし、市外から来られてお祭りを見に来るという方たちもいらっしゃいますので、やはりその人たちの楽しみというのも奪ってしまってはいけない」
祭りで使われる「万灯」は、もともと、漁師たちの「力比べ」のために使われていたと言われ、重心が不安定になっています。
伊東市政の「不安定」な状態は、いつまで続くのでしょうか。
