「シズカツ」で部活動の充実や教員の負担解消を 中学校の部活動における新たな施策とは 静岡市
中学校の部活動改革
静岡市
田辺信宏市長:「スポーツを通じたまちづくりの中で、中学の部活動改革というのは大変重要な行政課題」
この会議は静岡市の教育の課題などを市長と教育委員会が共有し、教育政策について検討することを目的に毎年行われています。今年度のテーマは「中学校の部活動改革」について。全国的に児童・生徒の減少や指導者の不足が課題だとして、今後の部活動のあり方が話し合われました。
現在静岡市では、設置されている部活の種類が10に満たない学校が半数程度あり選択肢が減少していることや、部員数が10人以下の運動部が2割以上あり大会への参加など充実した活動ができていないことなど、現状の課題が報告されました。
また競技経験のない教師が顧問をしている割合は51%と、専門的な指導が受けにくい環境にあります。
「シズカツ」スタイルとは…
これを受け、新たな施策として検討されることになったのが「シズカツ」という部活動のスタイルです。
学校単位によらないエリア制での部活動の実施や、地域の力を活用した専門的な指導者の確保によって充実した部活動を維持し、教員の多忙化を解消する狙いです。ただ委員からは指導者の確保について懸念の声も…。
委員:「先生方が働き方改革に絡むと指導者が先生以外、教育に関係ない人が入ってくることが起こりうる。その時に教育者としての視点に立った指導ができるかということに重大なポイントが出てくる」
教育委員会:「指導者の資質についてはライセンス制という制度をとっていて、研修を受けていただき我々の理念をご理解いただいた上で現場に入っていただく」
次回は10月をめどに具体的な方策などについて協議が行われる予定です。
静岡市 学校教育課
毛利敏久 課長:「静岡市の部活動ということで、シズカツというネーミングを検討しているところ。静岡市としてこれから部活動改革にどう取り組んでいくのか、そのスタートラインに立てたと理解している」