静岡大と浜松医科大統合に向け協議会開催 静岡・浜松市
静岡大学と浜松医科大学の統合に向けて、浜松市の大学と地域の未来を考える協議会が初めて開かれました。
協議会には、浜松市の鈴木康友市長や2つの大学の学長らが出席し、将来の
大学の在り方などについて意見を交わしました。
浜松市 鈴木市長:「令和3年度にいよいよ新大学がスタートする予定になっているので、それに向けて私たちも全面的に協力していきたい」
静岡大学と浜松医科大学は、去年、法人を一つに統合した上で、静岡地区と浜松地区の大学2つを再編することで合意しています。浜松市では、静岡大学の浜松キャンパスにある工学部と情報学部を浜松医科大学と一つにして、3つの分野を統合することになっています。協議会で、話題に上がったのが、静岡大学の新たな学長に決まった日詰一幸教授です。日詰教授は、大学の再編に慎重と言われていましたが、大学が決めた合意書を尊重するとしています。
静岡大学 石井潔学長:「従来からの合意書を尊重するということを新学長にも確認した。日詰先生が学長選考会議との間で合意書の尊重を約束したことは、我々組織にとって大きい」
協議会では、統合・再編についての異論は出ませんでした。
浜松医科大学 今野弘之学長:「まさに千載一遇のチャンス。このチャンスを逃すことは、この地域だけでなく、静岡県や本校に大きな損失になる」
また、鈴木市長は、次のステップと前置きをした上で、県立大学とも統合して、薬の開発や医療分野の研究を充実させることで、医療全体の活性化が期待できると、自身の考えを述べました。
浜松市 鈴木康友市長:「現状そのままでいくと衰退していく大学が個性化をしていくことで、国内だけでなく海外からも人材を集められる拠点をいかに 作っていくかは、静岡や浜松の個性を生かして未来志向で考えていくべき」