因縁の城内氏・片山氏が〝同僚〟に 牧野氏「被災地復興に全力」 静岡県ゆかりの大臣に自民県連も大きな期待 /高市内閣始動
新政権発足から一夜明け、高市内閣が本格始動しました。22日は早速、危機管理対応に追われました。
高市早苗総理(22日午前10時ごろ):「おはようございます。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したという、まず韓国の発表がございましたので、外出の予定を変更して状況報告を受けました。我が国の領海や排他的経済水域へのミサイルの飛来は確認されておりません」
国のトップリーダーとして、本格的に動き出しました。
大臣19人中10人が初入閣
21日午後7時、皇居での親任式を終え、正式に高市内閣が発足しました。高市内閣は、ご覧の顔ぶれに。19人のうち、半数を超える10人が初入閣となりました。
高市早苗総理:「この内閣は『決断と前進の内閣』です。国民の皆様が直面している物価高への対策をしっかりと講じていく。ガソリンの暫定税率は速やかに廃止する考えでございます。さらには野党の皆様のご意見にも耳を傾けながら、いわゆる103万円の壁も引き上げてまいります。手取りを増やし、家計の負担を減らす、そのための経済対策です」
自民静岡県連の幹事長は
始動した高市政権に、自民党静岡県連からは…。
自民党静岡県連 鈴木澄美幹事長
Q.県内から城内さんと牧野さんが入閣、2人に期待することは?
A.「城内さんは高市内閣の中でもいわゆる経済部分で積極財政を進めるという立場でありますので、適した人材と期待しています」
城内氏「責任ある積極財政で強い経済を実現する」
職員に拍手で出迎えを受けた城内経済財政大臣。「積極財政派」として知られ、政治信条も高市総理と近いものがあります。新しいポストでは、「責任ある積極財政」の中核を担うことになります。
城内実経済財政大臣:「ちょっと待ってよ、緊張するなあ。おはようございます。この度、日本成長戦略担当…、経済財政政策、規制改革を担当することになりました城内実でございます。私が担当する担務、前職以上に非常に高市新総理、そして新内閣にとって重要な政策課題でありますので、責任ある積極財政で強い経済を実現していく」
質疑の中で、ある人物に言及が…。
城内氏・片山氏因縁の2人
政治の表舞台に立ったのは、2005年の衆院選、いわゆる郵政選挙の時でした。
片山氏「バンザイ」
“小泉チルドレン”として出馬し、初当選。このとき、片山氏が刺客として送り込まれたのが、浜松市を選挙区とする、衆院静岡7区。郵政民営化に反対して造反した、城内氏の選挙区でした。
城内氏は、一度失った議席を4年後の衆院選で奪還。片山氏の比例復活も許さない圧勝で、今度は片山氏が議席を失いました。因縁の2人は、奇しくも、共に“高市カラー”を象徴する重要ポストで、揃って入閣。関わりの深い分野で、“同僚”として働くことになりました。
片山氏「責任ある積極財政と財政健全化の両立を図る」
片山さつき財務大臣:「昨日(21日)付で財務大臣、金融担当大臣、そして租税特別措置・補助金見直し担当大臣を拝命いたしました、参議院議員の片山さつきです。責任ある積極財政、この考え方に基づく経済財政運営を行って、力強く経済再生、日本再生を進めてまいる中で、財政健全化との両立を図ってまいりたいと考えております。(財務省の)活動・活躍が国民に目に見えて、国民に理解・感謝されるような方向にマインドセットを変えて、うまくいっていただきたいと強く望みながら戻ってきました」
牧野氏「被災地復興に向けて全力を尽くす」
また、初入閣の牧野復興大臣も、就任会見に臨みました。
牧野京夫復興大臣:「復興大臣、福島原発事故再生総括担当大臣、防災庁設置準備担当大臣および国土強靱化担当大臣を命じられました、牧野京夫でございます。被災地の復興に向けて全力を尽くしてまいります。また、設置が今準備されております防災庁につきましては、令和8年度中に設置すべく、復興庁が蓄積をしてきましたノウハウを生かしてまいります」