「カツマタ」候補同士の一騎打ち 市政の刷新か継続か…前市議と前副市長が立候補 静岡・御殿場市長選

 週末投開票の静岡・御殿場市長選挙。前市議と前副市長の新人2人が立候補しています。これまでの市政の刷新か、それとも継続か。同じ名字ということもあり、両候補とも名前をアピールしています。

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「カツマタ」候補同士の一騎打ち 市政の刷新か継続か…前市議と前副市長が立候補 静岡・御殿場市長選

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「市政刷新」を訴える前市議の勝間田幹也氏(63)

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勝間田幹也氏:「今までの市長の思い考え方、12年余、前市長がやってきた、それを継承していっていいのかどうか。ここで一歩立ち止まって考えるときにきている」

 無所属の勝間田幹也氏(63)。高校の職員などを経て、御殿場の市会議員を10年務め、今回の選挙戦に立候補しました。

勝間田幹也氏:「前年度予算、今年度予算、比べてみると、20億円もマイナスになっています。減額です。では、この20億円減った中でどう市の財政運営をするか。まずは、市長になったら給与3割カットをする。小さいことをいろいろ知恵を絞って考えだして、何とか乗り越えられる市政運営をしたい」

 勝間田幹也氏は、現在の市政の刷新を訴え、新型コロナが収束するまで市長給与の3割削減などを公約に掲げています。

勝間田幹也氏:「継続か刷新かというところ。前市長12年余勤めていただいて、これを継承するのか、刷新するのか。ここが一つの岐路になっている。これを市民の皆さんがどう判断するというところ」

「市政継続」訴える前副市長の勝又正美氏(66)

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勝又正美氏:「行政マンとして43年。副市長として6年。この1年半はコロナとの戦いでした。市民の命、暮らしを守ること、経済回復が待ったなし」

 勝又正美氏(66)。大学卒業後、御殿場市役所に入庁、教育部長などを歴任し、副市長を6年務めました。

勝又正美氏:「疲弊した経済、悲鳴があがっています。もう限界だ、助けてくださいという声が私のところに届いている。コロナと経済と、これまでにない難局を乗り切るには、43年の経験と力、何よりもいろんな方と結びついた絆、信頼関係、人脈がなければ乗り越えることはできない」

 勝又正美氏は、これまでの行政マンとしての実績をアピールし、市政運営を途切れさせてはいけないなどと訴えています。

勝又正美氏:「刷新であるとか、新しい風を吹かせるとか、まったくそういう状況ではない。副市長としてこれまで最前線でやってきて、危機です。市民の命、暮らしを本当に守ることが第一。そのためには、間を開けないで、空白を作らないで、継続してやらなければならない」

「カツマタ」同士の一騎打ちで訴えるのは…

 そんな両候補、漢字は違いますが、名字の読み方は「かつまた」で同じ。選挙活動でも、それぞれ…。

勝間田氏街宣
「みきや、みきやでございます。勝間田幹也。市長候補、幹也でございます」

勝又氏街宣
「正美でございます。正美、正美、正美、正美、市長は正美」

勝間田幹也氏:「みきや、みきやのみは未来、きは希望、やはやる気と言うことを申し上げながら、みなさんに覚えていただければと思う」

勝又正美氏:「今回の選挙はカツマタ同士の選挙。御殿場らしい、初めての選挙かなと実感を持っている。政策の訴え、その違いを見て、名前で判断していただきたい」

ひらがなやカタカナで投票すると「案分票」に

 選挙管理委員会によると、過去には、市議会議員選挙で同姓の候補者はいたものの、市長選挙では初めて。

 例えば、投票の際、名字のみが、ひらがなやカタカナで記載されていた場合、どうなるのでしょうか…。

御殿場市選挙管理委員会 北村和之さん
「一般的に考えると、ひらがなカタカナの『かつまた』については有効と考えられるが、どちらの候補者の票になるかは確認がしがたい票になるので、按分票という票に区分される。按分というのは、一つの選挙区で、氏名、氏、または名の候補者が2人以上いる場合に、その氏名、氏、名前の票を有効として、それぞれの得票数の割合に応じて配分することになる」

 選挙管理委員会も、今回の選挙公報には、注意書きを入れています。

御殿場市選管 北村和之さん:「選挙管理委員会としては、有権者の大切な一票が無効な票にならないように、投票所の記載台にある氏名表の氏名を正しく記載していただくようお願いしたい」

 御殿場市長選挙は来月3日投開票です。