浜松基地に調査を要請 地下水からも基準を超える有機フッ素化合物検出…井戸の所有者に飲料利用を控えるよう連絡
航空自衛隊浜松基地周辺の2つの河川で、発がん性が疑われる高濃度の有機フッ素化合物が測定されている問題で、浜松市は浜松基地に原因究明のため調査を要請しました。
有機フッ素化合物を巡っては、これまでに浜松市を流れる伊佐地川と新川から、いずれも国が指定した暫定指針値(50ナノグラム以下)を大幅に上回る濃度が検出されていて、浜松市は周辺河川や地下水を追加調査しています。
浜松市によりますと、5月から6月にかけて行われた追加調査では、伊佐地川につながる用水路でも、2つのポイントで暫定指針値を5倍~28倍ほど上回る高濃度の有機フッ素化合物が測定されたということです。さらに地下水の調査でも、15カ所中4カ所で、基準以上の有機フッ素化合物が検出されました。井戸の所有者らには、保健所から飲料利用を控えるよう連絡した、ということです。
これを受け、浜松市は2日、浜松基地に対し、原因究明のための調査を要請しました。
浜松市によりますと、水道水に関しては事業者が検査を行い、水質の安全性を確認していて、指針値を上回った地点周辺では、原因究明に向けた河川や地下水の追加調査を今後も行うということです。