浜松市の名産品・ウナギの資源量回復を目指して天然ウナギを放流 ワシントン条約の締約国会議で国際取引の規制強化は否決

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 浜松市の名産品・ウナギの資源量回復を目指して、遠州灘の沖合に産卵前の天然ウナギが放流されました。

●和田佳代子記者:
「こちらがこれから放流されるウナギです。浜名湖でとれた天然のウナギでおよそ800グラムあります」

 浜名湖周辺のウナギの仲買人や漁業関係者などが作る団体は、2011年から毎年絶滅の恐れがあるニホンウナギの資源量の回復を目指し、この時期に産卵期前の親ウナギを海に放流しています。

 154匹、62キロほどのウナギは、舞阪漁港から5キロほど離れた沖合で次々に放流。誕生した稚魚は1年後に日本の沿岸に戻ってくるとみられています。

●浜名湖発親うなぎ放流連絡会 加茂仙一郎会長:
「豊漁になっていただければありがたい」

 ウナギを巡っては、絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議で、ニホンウナギを含むウナギ全ての国際取引の規制強化が議題に上がっていましたが、27日否決されました。

 採択されればウナギの輸出や輸入は許可制となり、取引が複雑化することで流通量が減り、価格の高騰につながる恐れがありました。

●浜名湖発親うなぎ放流連絡会 加茂仙一郎会長:
「皆さんに理解してもらって、皆さんが承知をしてくれるような、そんな流通の仕組みを作っていかないといけない」