初の「大学入学共通テスト」まで1カ月 3カ月休校も夏休み短縮や学校行事中止で… 静岡市
おととい15日、静岡市の清水東高校では「大学入学共通テスト」の演習授業が行われていました。センター試験に代わって来年1月16日から2日間、初めて実施されます。共通テストをめぐっては、当初、数学と国語で記述式問題の導入や、英語で民間試験の活用が予定されていました。
萩生田光一文部科学大臣:「文部科学大臣として、自信を持って受験生の皆さんにおすすめできるシステムにはなっていないと判断せざるを得ません」
しかし、採点の公平性が保てないなどの批判をうけ、去年11月、記述問題・民間試験ともに導入見送りとなりました。それでも共通テストには、問題文にセンター試験とは違う大きな変化があるといいます。
高校3年生女子:「文章がとにかく長くて、何を聞かれているのかを自分で抜き出すっていうのが違うところ」
高校3年生男子:「ただ計算するだけならいいけど、文章にされると聞きたいことを読み取るのに時間がかかって、センターのままなら良かったけど、共通テストに変えるとなると変えなきゃいけないことが多すぎる」
共通テストでは、複雑な問題文から正解を導く思考力や判断力を測ることが重視されます。ただでさえ、変化に戸惑う受験生。そこへ追い打ちをかけたのが、新型コロナの感染拡大です。
清水東高校では約3カ月間、休校を余儀なくされました。
進路指導担当 外山和之先生:「4月当初、休校で高校3年生の授業の遅れが心配されましたけど、夏休みが相当短くなったりして学校行事もかなりつぶれたので、授業自体は例年通り進行しました」
夏休みを短縮したり、学校行事を中止したりして、授業時間を確保。なんとか先月下旬までにすべての科目で、教科書の内容を終えることができたといいます。
共通テストまであと1カ月。新型コロナの感染拡大に不安も募る中、受験生たちはきょうも勉強に励んでいます。
高校3年生:「平日も休日も時間がある限り、自分の苦手な分野を克服して本番いい点を取れるように頑張っていきます」
高校3年生:「今まで積み上げてきたものを、あと30日くらいで再確認して本番に自信もって臨めるようにできたらいい」