周辺で発がん性疑われる高濃度の有機フッ素化合物検出 浜松基地が「調査実施」と浜松市に回答
航空自衛隊浜松基地の周辺で発がん性が疑われている高濃度の有機フッ素化合物が検出されている問題で、浜松基地は市の要請に応じ、調整していくとしました。
浜松基地では、2010年4月まで、有機フッ化合物を含む泡消火剤を使用していて、現在は使用を中止しています。しかし、浜松市が5月から6月に行った調査の結果では、浜松基地近くの用水路で、最大で暫定指針値の28倍にあたる高濃度の有機フッ素化合物が検出され、浜松市は原因究明のための調査を浜松基地に要請していました。
その回答が25日、浜松基地の伊東顕基地司令から正式に届き、調査方法や調査時期を市と調整して調査を実施する方針が示されたということです。
浜松市 中野祐介市長:「速やかに協力的な回答をいただけたので、まずは一安心。詳細については今後調整なので、速やかに図りたい」
市によりますと、周辺で実施している井戸水調査では、これまでに近隣住民から49件の調査依頼があったということです。市は健康被害の可能性について、環境省に知見のとりまとめを要望していくとしています。