怒号飛び交う自民法務部会 冤罪と58年闘った袴田ひで子さん「人間として考えれば分かる」…再審制度見直し巡り攻防
刑事裁判をやり直す再審制度の見直しをめぐり、自民党内で議論が続いています。焦点は袴田事件でも行われた「検察官の不服申し立て」です。
15日の自民党法務部会。怒号が飛び交っていました。
自民党 井出庸生衆院議員:「法務省のためにやってんじゃないんだぞ!自民党はな、法務省のためにあるんじゃないんだぞ! 国民のためにあるんだぞ! 忘れるな!」
再審制度の見直しをめぐり、15日に開かれた自民党の法務部会。先週の部会でも…。
司会:「報道の方々は、ここで退出をお願いします。」
自民党 稲田朋美元政調会長:「マスコミが退出する前に、一言言わせてもらいたいんですよ。なぜならマスコミが出た後に、議論した時に何も1ミリも私たちが言うことを聞かないじゃないですか。ほとんどの議員が抗告禁止って言っているにも関わらず、それを無視している」
司会:「早く退出させてください」
再審制度の見直しで焦点となっているのが、検察側の「抗告」です。法務省は検察の抗告=不服申し立てができる権利を維持する構えで、検察が抗告した場合、裁判所の審理期間を「1年を目安に」制限する案を提示しました。ただ、自民党内では「全面的な禁止」を求める声が根強く、結論は来週に持ち越しされました。
自民党 稲田朋美元政調会長:「誤った有罪判決で、無罪の人を救済するのに、ここまで長くかかったというのは、袴田事件にしても、検察の信頼、刑事司法の信頼を回復するためにも、やはり抗告は禁止すべき」
58年闘った袴田ひで子さん
袴田巌さんの姉ひで子さん:「冤罪を訴えて、弁護士や支援者とともに58年間闘ってまいりました。再審になると、即時抗告する検察庁の方法、そういう法律があるから長くかかったと私は思っております」
この日、日本維新の会の有志らの会合に参加した、袴田ひで子さん。
「再審開始決定」から無罪確定まで10年7カ月…
1966年、旧清水市で起きた袴田事件をめぐっては、2014年3月に静岡地裁が再審開始を決定したものの、検察が即時抗告を申し立てたことで、無罪が確定するまで、さらに10年7カ月を要しました。
袴田巌さんの姉ひで子さん
Q.ひで子さんとしてはあくまで全面禁止?
A.「その方がいいと思っています。神様が作った法律じゃないのよ。人間が作った法律なの。だから人間として考えていただければ分かると思う」