なぜ? 供給量は例年通りなのに指定のごみ袋がどこにもない 静岡市は品薄に伴う臨時措置をスタート
流通が追いつかず品薄に。指定ごみ袋をめぐる臨時措置が広がっています。指定以外の袋でのごみ出しは19日から静岡市でも。品薄の要因は買い占めとみられています。
19日はゴミの収集日。家庭ごみが積まれていました。静岡市指定の袋がほとんどでしたが、きょうからは、指定以外の袋で出すことも可能になりました。
●片山真人アナウンサー:
「静岡市内のスーパーです。レジの近くに、本来あるはずの市指定のごみ袋が一つもありません。ひと家族2点限りという表示もあるんですが、在庫が全くない状況です」
店頭から消えた、生活必需品の一つ、「ごみ袋」。1週間前から続いているといいます。
●タカラ・エムシー広報課 白鳥那琉子主任:
「並べたら、すぐになくなってしまう状況この品薄な状況を見て、さらに無くなってしまうかもという不安ですかね」
空になった、商品棚。本来であれば、静岡市指定のごみ袋が置いてある場所です。慌てて買いに来た人も…。
●静岡市民:
「朝、娘からLINEが来て『もうなくなるよ』って言われて、そういえば薬局にもないなと思って」
Q.マムにもなくて今困っている
「困った(笑)」
静岡市は、品薄に伴う臨時措置をきょうからスタート。当面の間、透明または半透明のビニール袋でもごみ出しができるようになりました。
●静岡市民:
「不安になります。困りますよね、ごみ袋がないと」
●静岡市民:
「毎日買い物に来るけど、ないんですよ、物が」
ただ、店は去年と同じ量を入荷できているといい、静岡市も「指定の袋を製造する事業者は、十分な在庫を確保している」としています。
ビニール袋の原料は、石油由来の「ナフサ」。政府は「供給は不足していない」と説明していますが…。
● タカラ・エムシー広報課 田海廣人課長:
「こちらになります」
Q.ああ、もう何にもないですね
浜松市の店舗でも、指定ごみ袋が売り切れに。
● タカラ・エムシー広報課 田海廣人課長:
「残念ながら在庫はゼロです」
Q.バックヤードにも?
「店舗には一切ございません」
とはいえ、こちらでも入荷するペースや量は、「例年通り」。つまり、業者の供給量が減ったわけではないといいます。
● タカラ・エムシー広報課 田海廣人課長:
「一部のお客様がまとめて買われることが多いのがポイント。置いてもすぐに買う方も多いので、しばらくこういった状況が続くかなと」
全国で8割以上の自治体が導入している、指定ごみ袋の制度。ごみの分別や収集をスムーズに行うため、サイズや色、用途などを指定した地域専用のごみ袋で、指定以外の袋で出すと回収してもらえません。
自治体によっては、袋代にごみ処理費用を含むため、値段は高く設定されています。ごみの量に応じて負担が生じるため、排出量を削減する狙いもあります。
浜松市でも、指定以外のごみ袋でも回収できるように、きのうから緊急措置が始まっています。
●浜松市 一般廃棄物対策課 足立匡史課長:
「製造業者に確認したところ、ごみ袋の製造・供給は例年通りですが、中東情勢含めて先行きの不安から一時期の需要が高まったのではないかと。通常1袋買う人が3袋買うことがあるのではないか。過度な買いだめはなさらず、冷静に対応いただければ」
自治体への聞き取りなどをもとに、番組で取りまとめたところ、指定以外の袋でのごみ出しを可能とする臨時措置は、すでに県内17の市と町に広がっていることが分かりました。
ごみ袋の製造や販売を所管する、環境省。メーカーや商社28社に調査したところ、ごみ袋の先月の出荷量は、去年より1.1から2倍にまで増えていることが分かりました。
●石原宏高環境大臣:
「市中の需要が例年の1.2〜3倍程度に増えているとの情報があり、一時的に通常より多く購入されていることにより、品薄が生じていると考えられます」
やはり、品薄の要因は、供給不安に由来する「買い占め」との分析です。
●買い物客:
「毎日使っているものなので、ないと困りますね。みんなに行き渡ってほしいと思いますけど」
●買い物客:
「昔の“ちり紙”のような話。昔のティッシュ、トイレットペーパー。オイルショックの時。ああいうことにならなきゃいい」
政府は、必要以上の購入は控えるよう、冷静な消費行動を呼び掛けています。