静岡県新年度予算案は新型コロナ対策を中心に川勝県政最大規模に
一般会計の総額は1兆3094億円です。
新型コロナウイルス対策が中心で川勝県政、最大規模となる積極財政です。
● 川勝知事
「方針1はウィズコロナの時代、アフターコロナ見据えて、先導的な地域になっていこうと。まずは感染拡大防止されないといけない。同時に疫病のリスクに高い危機意識を持って備える」
新年度予算案、一般会計の総額は1兆3094億円で、今年度から302億円の増額となりました。
このうち、新型コロナウイルス対策費が537億7600万円で、予算案の大きな柱です。
病床確保やワクチン接種、PCR検査体制の整備に293億3800万円、中小企業の資金繰りを支える制度融資に170億7700万円を計上しました。
また、川勝知事は地域経済圏強化の重要性も改めて強調しました。
● 川勝知事
「ポスト東京時代を開くという目標を持っています。山梨、長野、ふじの国として440万の人たちが自由に行き来できるということで健康がイメージできるような、健康できれいでおいしくて楽しいということをイメージできるように思い切って支出をしようと」
山梨、長野、新潟と連携して各地の特産品販売や観光の促進など地域経済を活性化する「バイ・山の洲(やまのくに)」関連には、20億700万円を盛り込みました。
一方、新型コロナの影響で企業収益が悪化したことなどを受け、県税収入は今年度を400億円下回る4470億円を見込んでします。
また、財政調整用の基金を取り崩したことで、残高は53億円とリーマンショック後と同じ厳しい水準まで落ち込んでいます。
● 川勝知事
「なんとか残しながらも使わないといけないということで、人助けということで、300億円くらい、おもいきり基金取り崩しに入った。」
ただ、浜松市の野球場新設の事業見直しやイベントのオンライン化などで86億1200万円を捻出しました。
また、県債は今年度より65億7500万円減って、999億4300万円となりました。
県債の残高は1兆6414億円になる見込みです。