県HPで旧統一教会の関連団体を紹介…静岡県は関連団体のリストアップ進める 浜松市も関連団体主催のイベントを後援
川勝知事「徹底的に究明するべき」
この問題について、川勝知事は―
静岡県 川勝平太知事(23日)
Q.旧統一教会関連で、県内でも県議などとの関わりが出ている中で、こうした動きを知事としてどう見ているのか?
川勝知事「これは今、日本の政界を揺るがしている大事件だと受け止めている。ですから徹底的に究明するべきであると、そういう立場である。旧統一教会の関連(団体)というか、いろんな名前で存在しているということで、その数は4つ5つとかではなくて、ものすごい数のようです。ですから、それを全部リストアップして見ていくという、今、県として課をあげてやっております」
ホームページで旧統一教会の関連団体が紹介
こうした中、静岡県のホームページで旧統一教会の関連団体が紹介されていることが分かりました。掲載されているのは、「世界平和女性連合静岡第一連合会」。県が2007年から始めた制度に「男女共同参画社会づくり宣言」を登録していました。
ホームページ掲載の宣言書より
「『地球は一つの家族』をモットーに、お母さん達の生き方意識を高めるお母さん塾を開催し、子育て支援のための読み語り活動や、青少年が『性』を大切にして生きられるようエイズ予防教育講座等を行っていきます。機関紙を読み合いながら、様々な分野で活躍する女性の生き方を学んでいきます」
宣言が登録されたのは2011年。県は当時の記録がないため審査状況は分からないとしています。
この制度には、これまでにおよそ1700の事業所や団体が登録していて、研修会を開く場合、県が申請を認めれば最大3万円を補助する仕組みですが、現段階の調査で、この団体に補助金を出した記録はないということです。
県の担当者
「(旧統一教会および関連団体との)県の関わりについては、全庁的に調査が行われているところ。このようなことで県の各種制度の信頼性が疑われるようなことがあってはならないと考えているので、全庁調査の結果を踏まえて、私どもの制度について登録の方法ですとか、ホームページへの掲載の是非など、制度のあり方について検証していきたい」
浜松市は関連団体主催のイベントを後援
一方、24日、定例会見を開いた浜松市の鈴木康友市長は―
浜松市 鈴木康友市長
「社会問題化してから浜松市でも旧統一教会ならびに関連団体との関係について再度どういう関係があったか調査した」
浜松市の担当者
「各部局を通じて、これまでに同団体と関連団体も含め事業の有無について確認したところ5件確認しました」
浜松市によりますと、福祉事業の充実を目的にした基金に旧統一教会から合わせておよそ48万円の寄付を受けていたことに加え、関連団体が主催するサイクリングのイベント「ピースロード2022 in西静岡」を市が後援していたということです。
また、2019年には旧統一教会系とされる雑誌「ビューポイント」から「こども第一主義」をテーマに鈴木市長がインタビューを受けていたことを明かしました。
浜松市 鈴木康友市長
Q.雑誌のインタビューに答えたというのは、当時は関連団体の認識は?
A.「全く(認識がなかった)。インタビューがあったことすら、ちょっと記憶にないので。たぶん、その『ビューポイント』というのはオピニオン雑誌の一つという認識だったと思う。これだけ社会的影響が大きくなってきているので、今後関わりはしていかないという方向で臨んでいきたいと考えている」
(8月24日放送)