【静岡5区】全国屈指の注目区…保守は分裂 自民前職の吉川赳氏 「公認」強調し細野氏との差別化図る
吉川氏:「ありがとうございます」とグータッチ
女性:「頑張ってね」
吉川氏:「ありがとうございます。よろしくお願いします。勝たせてください」
自民党の吉川赳氏(39)。「公認問題」は決着したとして、無所属の細野氏との差別化に力を入れています。
自民・前 吉川赳氏(23日)
「改めてこの静岡5区、自民党の公認候補として、この富士市から立候補をさせて頂きました吉川でございます」
菅内閣の内閣府大臣政務官だった吉川氏。政府の一員として、子どもや若者に向けた孤独・孤立対策に力を入れてきたと訴えます。
自民・前 吉川赳氏(23日)
「地域の力を取り戻すことこそが、コロナに立ち向かっていくことだと思うんです。それをしっかりバックアップすれば、1人でも多くの方のこの孤独孤立を救えると信じてます。そんな政策もまだまだやらせていただきたい。だから私は、この戦いはどうしても負けられないんです」
自民党 牧島かれんデジタル担当大臣
「吉川さんとは初当選同期でして、私たち大変仲良しで、いつも一緒に勉強会もさせて頂いています」
自民・前 吉川赳氏
「政治というのは、国会でも地域でもそうだが、国においても1人ではできないので、今までともに政策を進めてきた先輩方や同期大臣に応援をいただけるということは大きな自信になるのでしっかりがんばっていきたい」
吉川氏の応援には、同じ岸田派の堀内詔子ワクチン担当大臣のほか、他派閥からも大臣や党幹部クラスが次々に駆けつけています。
富士市には、福田達夫総務会長が入りました。
自民党 福田達夫総務会長
「まず第一に、自民党の総務会長として明確に申し上げたい。皆様に対して責任を持って公認をしたのが、この吉川赳であります」
福田総務会長は、自民党入党を目指す細野氏を次のようにけん制しました。
自民党 福田達夫総務会長
「選挙が終わって、我々の公認でないが勝ったら、その方を自民党に入れる。そんな約束はしたことありません。決して無所属の方が、どんなに背が高くたって、どんなに格好良くたって、どんなに仕事ができるといばったって仕事にならない」
党や組織を挙げた総力戦で挑む吉川氏の陣営。この演説会には、大勢の支援者が集まりました。
自民・前 吉川赳氏
「この戦い、今非常に非常に大変な戦いです。相手に振り落とされないように必死にしがみついています。私が信じる地域政党自民党こそが、この国の難局を乗り切れるんだ。この1本の道だけ私は歩きたいんです。皆さんとともにそれが茨の道でも坂道でも絶対に道を曲げずに歩いていきたいだけなんです。どんな皆さんお力を貸してください。よろしくお願いします」
「保守分裂」が注目されてきた静岡5区ですが、終盤戦で吉川氏が強調するのは、与党としての「政策実現力」です。
自民・前 吉川赳氏
「私のみならず、全国で自民党が非常に接戦をしている。岸田総裁のもと、ワンチームで戦っていく。1人でも多くの方に政策、思い、理念、そして地域の課題をどうやって解決するのか、これが届くように懸命に伝えていく。それでしかないと思っております」
静岡5区に立候補しているのは、無所属前職の細野豪志氏、立憲民主党新人の小野範和氏、自民党前職の吉川赳氏、諸派新人の千田光氏です。