【リニア】山梨・長崎知事が静岡県の主張に…「富士川は源泉がある山梨の水?」 JR社長は「空港新駅」に否定的
山梨・長崎知事…静岡県の主張に「静岡の水という根拠は?」
山梨県 長崎幸太郎知事:「そもそも静岡県なら静岡県の水となる根拠は何ですか。そして仮に静岡県の水としたら法的な効果は何ですか。ここを私たちとしては明らかにしていただかないと、しっかり向き合うべき議論にならないんじゃないかと思います」
厳しい口調で静岡県を批判する山梨県の長崎知事。山梨県内で行われているボーリングは、県境から東に815メートルの地点からスタートし、県境まで459メートル地点に迫っています(3日時点)。
静岡県は、静岡側の地下水が山梨側に流出する恐れがあるとして、県境300メートル以内では調査は進めないよう求めています。
これまで静岡県の専門部会などでも、ボーリングをめぐる湧水が静岡と山梨どちらの水か議論されてきましたが、長崎知事は…。
山梨県 長崎幸太郎知事:「源泉、元々の出所で、どこの水となるのであれば、富士川は長野県と山梨県に源泉があり、川になって静岡県に流れていくが、それが山梨県と長野県の水になるんでしょうか。我々も富士川の利用に関して、何かいうことはできるんでしょうか。ちょっとおかしな議論になってくるんじゃないか」
JR社長…静岡の水か山梨の水か、科学的調査に前向き
一方、JR東海の丹羽俊介社長は8日、県境に近い区間では慎重にボーリングを進める考えを示しました。
そして7日に静岡県の専門部会で産業技術総合研究所の丸井敦尚委員から示された静岡の水か山梨の水か、科学的に調べる提案に対し、前向きな姿勢を見せました。
JR東海 丹羽俊介社長:「当社は丸井委員から提案があった方法に基づいてデータを取得して、静岡県と丸井委員に報告するので、静岡県から山梨県にどれだけの水が流出するのか、丸井委員の判断を受けて静岡県と対話を進めていく」
JR社長「空港新駅設置は難しい」
ただ、静岡空港に新幹線の駅をつくる「空港新駅」の構想については、隣の掛川駅との距離が短いとして改めて否定的な考えを示しました。
JR東海 丹羽俊介社長:「既存駅の停車回数を増加させることを検討する時に、利便性の向上が難しくなる。プラスの効果をもたらすということにはならないということで、設置することは難しいと従前から申し上げている」