J1清水、24年ぶりクラブワースト7連敗 チーム状態は悪化の一途も…監督「ここから前にステップを」
<明治安田生命J1:横浜F・マリノス3―0清水エスパルス>◇第24節◇16日◇日産スタジアム
最下位の清水エスパルスが、クラブ史上ワーストに並ぶ7連敗を喫した。アウェーで横浜F・マリノスに完敗。前半9分、個人技で右サイドを崩され、先制点を奪われた。同13分には、自陣ペナルティーエリア手前で立田悠悟がレッドカードを受けて退場。数的不利になった後は、守るのが精いっぱい。同22分、28分にもサイドから崩されて、ゴールネットを揺らされた。そして、後半も反撃の糸口さえないまま、4試合ぶりの無得点で戦いを終えた。
7連敗は1996年以来の記録だが、当時は「延長Vゴール方式」での1敗も含んでおり、90分試合での連敗となると、今回がクラブワースト記録となる。クラモフスキー監督は前日、この不名誉な記録について問われると「長年タイトルをとれていないことに焦点を置いている。そのためにハードワークするだけだ」と返した。
常に前向きな指揮官は、今年1月に就任してハイプレスハイラインの「超攻撃的サッカー」を掲げた。昨季、自身がヘッドコーチを務めた横浜を同じ戦術で王者に導いた自信もある。その上、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響でJ2降格が決まらない特殊なシーズン。長期的にチームを強化する考えで「山を登っている最中は、雲がかかってきて、この先どれだけの距離があるか見えない時もある」と話してきた。しかし、状態は悪化の一途。次節は、19日にアウェーで17位湘南ベルマーレと対戦する。
清水クラモフスキー監督 10人になりましたが、選手たちの献身さを誇りに思います。ここから前にステップを踏んでいきたいです。