たった2時間のレッスンで習得も 今注目のウイングサーフィンで三保の海を滑走 静岡・清水区

白木愛奈アナウンサー:「静岡市清水区の三保にある、三保内浜海岸に来ています。実は今この場所で、新たなマリンスポーツが楽しめると話題になっているんです」

注目のマリンスポーツ

画像1: 注目のマリンスポーツ

三保半島の先端、清水港に面する三保内浜。穏やかな波が特徴で、様々なマリンスポーツを1年中楽しめる人気スポットです。この海で今、注目されているのが…。

白木愛奈アナ:「何だろう、ちょっと奥見てください。え、いまあの人浮かび上がってますね。ボードが海面を離れていま完全に浮かび上がりましたよね!飛んでましたよね!すごい!鳥みたいです!」

画像2: 注目のマリンスポーツ

 猛スピードで海上を疾走するサーファー。ボードをよく見ると、方向をコントロールするフィン以外、全く海面には触れていません。鳥の翼のような道具を持ち、まさに波ではなく風に乗る、このサーフィンこそが今、大注目の新たなマリンスポーツなんです。

白木アナ:「こんにちは。今は何をされていた?」

松下裕亮さん:「これはウイングサーフィンという新しいマリンスポーツになります」

ウイングサーフィンとは…

画像: ウイングサーフィンとは…

ウイングサーフィンとは2019年にハワイで生まれ、わずか数年で世界中へと広まった、今もっとも注目されているというマリンスポーツ。

 海岸沿いに店を構えるサーフショップの店長で、自身もサーファーである松下裕亮さんは、このスポーツをもっと知ってもらおうと3年前からウイングサーフィンのレッスンを行っています。

白木アナ:「先ほど新しいスポーツと言っていたが、人気は?」

ゴーシーズサーフ 
松下裕亮店長:「今だいぶ人口も増えてきて、ここの三保のゲレンデでも、風が吹けば30人ぐらいの ウイングサーファーが集まる日もある」

白木アナ:「え!」

 30人が浮いてこの三保の内海を滑走してます。

白木アナ:「すごい光景ですね?」

松下さん:「そうですね本当に。特にこの三保の内海はすごくウイングサーフィンがやりやすいゲレンデになるので、色んなところから風があればこの三保に集まる、そんな感じですね」

人気を押し上げている一番の理由というのが…

ゴーシーズサーフ 
松下裕亮店長:「2時間ぐらいあれば 行って帰って来るぐらいはできると思う」

白木愛奈アナウンサー:「2時間で習得できる?」

松下さん:「2時間ぐらいで大丈夫だと思う」

 浮かび上がるようになるまでには経験が必要とのことですが、風を掴んで海面を走ることは、初心者でもすぐにできるとのこと。

 ということで!

白木アナ:「早速着替えてきました!これからウイングサーフィンに挑戦したいと思います」

 サーフィンの経験はほとんどない白木アナ。まずは最大の特徴であるウイングの使い方から学びます。

松下さん:「ちょっと持っていただいて…」

白木アナ:「え!軽い!余裕で持ち上がります。しかも風に揺れていると全く力を使わずに」

松下さん:「指1本とか2本とかでも持てる」

白木アナ:「本当だ、全然力入れていないです、今!」

松下さん:「簡単ですよね」

画像: 人気を押し上げている一番の理由というのが…

 ウイングの中には空気が入っているだけなので、総重量はわずか2キロ~4キロほど。年齢や性別を問わず簡単に扱えるのがウイングサーフィンの特徴です。
 そして、一番大事なのが風向き。吹いている方向に対して90度の角度で風を受けることで、翼に揚力が発生し波が無くても前へ進むことができるのです。

白木アナが挑戦

松下さん:「一度ちょっと持ってみましょうか。目線を前に向けて、右手を4番目ぐらい持ってみましょう。風が入ります」

白木アナ:「ほんとだ。押されている感覚があります」

松下さん:「もう一個後ろ持ってみましょう。少しそのまま前に傾けていくと…」

白木アナ:「おー!進みました!」

 

画像1: 白木アナが挑戦

陸上で基本的な進み方を学んだあとは、いよいよ海の上での実践へ!

白木愛奈アナ:「進んだ!進んでる!わー!」

 滑り出しは順調!スピードにも乗ったところで、次は方向転換のターンを行いますが…。

松下裕亮店長:「左手離していいですよ、右手だけで持って。そうそう、向きが変わるので右手、左手の順で持ちます」

白木アナ:「向きが変わんないです!」

松下さん:「大丈夫です!持てば!」

 パニックになり、そのまま流されていく

松下さん (走って追いかける)

白木アナ:「ターンが難しいですけど、SUPに立って進んだ時の快感。ものすごいですね!」

松下さん:「全く違う感覚になると思う、風を捕まえるとこんだけ一気に進んでいくので」

白木アナ:「あー!(ウイングにつぶされる)」

 さすがにすぐには使いこなせず、ウイングに翻弄されっぱなしの白木アナ。その後も…。

画像2: 白木アナが挑戦

 落下シーン3連発
白木アナ:「(上がってきて)あー!!気持ちいいです…」

 海上よりも海中にいる時間のほうが長い白木アナ。果たして本当に2時間で乗れるようになるのでしょうか。

開始から1時間40分後…

松下裕亮店長:「すごいいい感じです!」

白木愛奈アナ:「今、ターン出来てましたよね。できました!(着陸して)風を操ってる感じがしました!ちょっとだけ」

松下さん:「しっかりと行きたい方向に向きを変えれて戻って来れてるので素晴らしいと思う」

白木アナ:「完全に習得は全然できていないが、2時間で十分楽しめるレベルまで行くんですね!」

松下さん:「しっかり風を操っていたかなと、見ててもわかったので」。

画像: 開始から1時間40分後…

 飛ぶことはできませんでしたが、風を感じながら海の上を走ることには成功。初心者でもわずか2時間足らずで、普段感じることのできない体験ができました。風と一体になる感覚が魅力の新たなスポーツ。2年ほど前から始めているサーファーは…。

静岡市民(60代):「年とってきてあまり体力がなくなってきたんで、ウイング(サーフィン)の方が体力を使わないんでそれでやり始めた。浮いて走るのが面白い。魔法のじゅうたんに乗っているような感じ。まだ出てきてまもないスポーツだが面白いは面白い。だから流行ると思う」

三保の海をウイングサーフィンで盛り上げ

白木愛奈アナ:「いやものすごく楽しませてもらったんですけど、松下さんはそもそも三保の出身?」

松下裕亮店長:「いや私は静岡じゃなくて、愛知から清水に移住してきた。本当は(大学で)水産学を学んでそういった方に就職するつもりだったが、どこで間違ってしまったのか、マリンスポーツにどっぷりはまってしまって、今はスポーツショップの店長として働いている」

 松下さんは入学した東海大学で、サーフボードの上に立ってパドルで漕ぐスポーツ、SUP(サップ)と出会いました。以来すっかり三保の海にほれ込み、移住を決めたのです。

 本格的な夏シーズンを迎える中、新たなマリンスポーツ、ウイングサーフィンが、三保の海をより一層盛り上げることに、松下さんは期待を寄せています。

画像: 三保の海をウイングサーフィンで盛り上げ

ゴーシーズサーフ 
松下裕亮店長:「ウイングサーフィンの魅力はちょっとコツを掴めばすぐできてしまうところ、幅広い世代に楽しんでいただけるところが魅力かなと。自分も日本中の海でレースをしてきたが、こんなに穏やかで、マリンスポーツに適した海って多分ほとんどなかったと思う。本当にこんな都心からすぐのところでマリンスポーツができる、そういったところをもっと知っていただいて、日常のちょっとした休息に使っていただけたらと思っている」