【高校野球静岡大会】名門の絶対的エースを支える頭脳派キャッチャー 静岡高校
大黒柱は身長192cmの大型右腕
夏の甲子園県内最多25回出場を誇る名門・静岡高校。2年ぶりの夏の甲子園を目指す今年のチームの大黒柱は…
須藤誠人アナウンサー:「体つきのいい選手たちが集まるグラウンドでひと際目立つ大きなカラダ。静高のエース・高須投手です。」
身長192センチの大型右腕・高須大雅(たかす・ひろまさ)。長身から投げ下ろすストレートはMAX145キロ。1年の頃から公式戦を経験する高須の持ち味は力強いボールでコーナーを攻めるピッチングです。
その高須には悔しさが残る試合がありました。春の県大会・準決勝、のちに東海王者となる掛川西との一戦です。
3点リードで迎えた6回、高須はこの回だけで5つのフォアボール、ワイルドピッチも絡み逆転を許し、敗退しました。
高須大雅投手:「前半は自分でも納得のできるピッチングで球速も出ていて調子もよかったんですけど、後半バテて自分が崩れてしまった」
正捕手は一般受験で入学した頭脳派
春の悔しさから夏のリベンジに燃える高須を支えるのが、正捕手・川端慶(かわばた・けい)。
高須投手:「自分の良いところを引き出してくれるキャッチャーだと思うので、安心して投げられるキャッチャーです」
エースが全幅の信頼を置く川端、実は一般受験で静高に入学。いまではチームの頭脳を担う選手ですが…
川端慶捕手:「静岡高校には最初勉強でいい結果を残したいと思って入ってきたので、自分の能力でやっていけるのかすごく不安ではありました。夢は大きくということでスポーツドクターを目指しているけど」
医師になるという夢を追いかけるため、勉強と野球の両立は難しいと考え、入学当初は野球部に入るのをためらっていました。ただ、中学時代も注目されていた川端は、メンバーからの熱心な勧誘を受けつづけ2週間ほど経ち入部を決心します。
静高投手陣のボールを逸らさないキャッチングを手に入れるため、毎日居残り練習。家に帰ってからも勉強する日々を過ごし、ついに2年の秋、名門・静高のレギュラーに抜擢されます。
川端捕手:「選手としてプレーで引っ張るということもあると思うんですけど、今は副キャプテンもやっているのでチームに関しては人よりも考えているんじゃないかなと思う」
目指すは2年ぶりの甲子園
少し遅れてやってきた頼れる頭脳派キャッチャーが、県内注目エースを引っ張り2年ぶりの甲子園を目指します。
高須投手:「この二人で『県内で1番いいバッテリー』と言われるように勝って証明したいと思います」
川端捕手:「自分たちの代のメンバーはすごく温かく迎えてくれて、恩返しをするためにも甲子園に行って活躍したいと思います」