J1大分トリニータ監督、主力のJ1清水エスパルス入りに異例の声明「悔しくて悲しい」
J1大分トリニータの片野坂知宏監督(49)が、DF鈴木義宜(28)が清水エスパルスに完全移籍することについて、クラブの公式サイトでコメントを発表した。
「クラブとしても私としても大変ショックで何故なのかと思い、本人と話し合い慰留を求めましたが、残念ながら思いを変えることができず移籍する事となりました。大変残念で悔しく悲しい思いです。義宜とは就任以来一緒に戦い、主将としてもチームの成果に貢献してくれました。これまでの功績に本当に感謝しています。今後は対戦相手となりますが成長した姿を楽しみにしたいと思います。我々も絶対負けません」
クラブの監督が、退団する選手について「ショック」「残念」「悲しい」とする声明を公式に発表するのは異例だが、片野坂監督は25日にも横浜F・マリノスへ完全移籍するDF岩田智輝(23)についての同様のメッセージを発信している。
鈴木は1年目の2015年から大分で定位置をつかみ、2019年にはキャプテンに就任した。今季も33試合に出場。6シーズンに渡ってJ3、J2、J1と全てのカテゴリーでプレーしたが、28歳にして移籍を決断。清水の公式サイトでは「エスパルスを強いチームにするため、勝つために全力を注ぎます。一緒に強く、たくましいチームにしていきましょう。よろしくお願いします」とコメントしている。