B3ベルテックス静岡「重大な契約違反で」米国人ヘッドコーチの契約解除 連絡途絶えてNBA育成リーグと二重契約か
バスケットボールB3リーグのベルテックス静岡は27日、米国人のラシード・ハザードヘッドコーチ(44)に重要な契約違反があったため、契約を解除したと発表した。
発表によると、ハザード氏はビザ取得のため5月22日、米国に一時帰国。その後、オンラインで連絡を継続していたが、8月22日を境に本人と代理人からの返信が途絶え、一切の連絡が取れなくなったとしている。その後、本人から、将来のNBA選手育成を目的にしたG(ゲータレード)リーグとの契約が決まったため、ベルテックス静岡との契約を解除したいという旨の一方的な連絡があったという。
これに対し、ベルテックス静岡は、二重契約の重大な契約違反にあたるため、本人ならびにGリーグとNBAに抗議書簡を送り、事実確認と交渉を続けていたが、進展せずに契約解除に至ったとしている。
NBAレイカーズなどで指導歴のあるハザード氏は、今年1月19日にアソシエイトコーチとしてベルテックス静岡と契約。5月11日には、新たにヘッドコーチとして2年契約を交わしていた。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響でB3の来季2020-21シーズン開幕は、今年9月から来年1月に延期。そして、B3、B2間で昇降格を決めないことも決定している。
また、ベルテックス静岡は同日、アルゼンチン人のファクンド・ミュラー 氏が新ヘッドコーチに、新アソシエイトコーチにアルゼンチン人のトラス・ラマス氏(26)が就任することで合意したと発表した。