運命のドラフト会議 その瞬間何を… 静岡・三島南の前田銀治選手(楽天3位指名)
プロへの登竜門を目前に
プロへの登竜門、ドラフト会議。高校通算31本のホームランを放った三島南高校の前田銀治選手は、稲木恵介監督とともに学校の会議室で指名を待ちました。
三島市出身の前田選手は、身長182cm重98kgの外野手で、春の選抜甲子園で3ベースヒットを放ち、走攻守揃った選手として注目されるようになりました。
甲子園がきかっけで、夢を消防士からプロ野球選手に変えた前田選手、運命のドラフトを前に…。
前田銀治選手:「きょうの朝、当日の朝に三島大社に4番の小堂と先輩のと一緒に願掛けでお参りをしてきました。期待半分、不安が半分という感じです」
夢がかなった瞬間…
ドラフト会議が始まって1時間あまり、ついにその瞬間が訪れます。
『第3巡選択希望選手、東北楽天。前田銀治、外野手、三島南高校』
前田銀治選手:「ええっ!?」
片山真人アナウンサー:「いま前田銀治選手が指名されました、午後6時14分、前田銀治選手、楽天ドラフト3位で指名!よろこびのあまり抱擁しました」
甲子園に出場するまでは全国的に無名だった前田選手。その夢が叶った瞬間でした。
前田銀治選手:「そうですね、本当にもうとてもうれしくて、ほっとしています。実力も経験値も低い中でこういった順位で指名していただいたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。球界を代表するようなホームランバッターを目標に頑張っていきたい」
恩師・稲木監督の目にも…
2年半、前田選手を指導してきた稲木監督も教え子に届いた吉報に目頭を熱くしていました。
稲木恵介監督:「正直、ほっとした気持ちでいっぱいです。本人は育成でもプロに行きたいというような想いの中で高い評価をいただいて、今後恥じないようなプレーを、一生懸命やってもらいたい」
前田銀治選手:「やはり1軍で活躍していく姿を稲木先生や自分の両親、お母さんお父さんに見せていって、感謝の気持ちを伝えていきたい」
胴上げは3回
『せーの(胴上げ3回)』(拍手)
チームメイトから3回胴上げされて祝福された前田選手。甲子園で放った1本の3ベースヒットが17歳の高校球児の未来を大きく変えました。
今後、楽天の球団関係者が指名のあいさつに訪れ仮契約と進んでいきます。楽天には小山町出身の鈴木大地選手や、静岡高校出身の堀内謙伍捕手らもいて「心強いです」と話していました。