静岡市にプロ野球の新球団を創設へ 地元住民の期待も高まる

静岡市にプロ野球の新球団を創設する考えを示している都内の事業者らがおととい
清水区で住民説明会を開きました。実現に向けた動きが加速しています。

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静岡市にプロ野球の新球団を創設 地元住民の期待も高まる

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ハヤテグループ 杉原行洋代表:
「本当に清水の皆さま、静岡の皆さまですね。野球愛・野球熱を感じました。本当に大きな期待をいただいているので、これに全力で応えたい」

おととい、こう語ったのは都内で金融事業などを手掛ける「ハヤテグループ」の杉原行洋代表。

 静岡市の清水区を舞台に、いま持ち上がっているのが…

 プロ野球 新球団創設

 清水庵原球場を本拠地としたプロ野球の新球団を創設する構想。

 これに手を挙げたのがハヤテグループで、セリーグ・パリーグの1軍リーグではなく、ファーム、つまり「2軍リーグ」への参入を目指しています。

 去年11月のプロ野球オーナー会議では、来年のシーズンを目標に、新たに2つの球団の新規参入が認められました。

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清水区で住民と意見交換会

 新球団創設に向けて、地元・清水の期待も高まる中、おととい、ハヤテグループと静岡市が、清水区の住民ら、およそ100人と意見交換会を行ったのです。

会は冒頭のみ公開され、新球団の意義や、今後の展望などが説明されました。

ハヤテグループ 杉原行洋代表:
「このチーム(新球団)は、育成と挑戦がキーワードになる。ここに全国からNPBに挑戦したい若者が集まって巣立っていく。あるいは指導者もそう。新しいチームが生まれると新しい挑戦の場が生まれる。そういう活気のあるチームにしたい」

ハヤテグループ 杉原行洋代表:
「ファームリーグが今、盛り上がっている。福岡ソフトバンクを皮切りに、読売ジャイアンツ、その他の球団も専用球場を建て興行化に注力している。当然(静岡県は)サッカー王国だが、野球熱も非常に旺盛であると。野球の聖地のひとつである草薙球場がある。ぜひ皆さまとご一緒させていただきたい」

 杉原代表はこう力を込めましたが、心配されるのが興行面。

 2軍だけのチームは1950年、兵庫県内に山陽クラウンズが発足しましたが、経営が成り立たなくなり、わずか2年で解散しています。

 ファームリーグにおける1試合の平均観客動員数は2000人から3000人程度。

 市民からは「2軍リーグの観客動員数で、事業が成り立つのか」という指摘もありました。

 会に参加した市民は…

静岡市民80代:
「経済面もそうだけどまず子どもたちに夢を与えてもらいたい」

静岡市民30代:
「本当に夢のある話だと思う。静岡市にプロ野球選手が来る機会が多くなるということは楽しみ」

 地元にプロ野球チームができるかもしれないと、東京から駆け付けたという男性も。

東京都民(静岡市出身)70代:
「どういうふうにチームを作ってどういう試合をして、そのチームの目指すもの、モチベーションが何だろうか。イースタンリーグで優勝したら上のリーグに入れるかなど、J3→J2→J1というサッカー界とは全然違う。そういうわからないことが、期待すればするほど多い」

 もし実現すれば66年ぶりに日本プロ野球界に新球団が誕生するとあって静岡市も前向きに検討しています。

静岡市スポーツ交流課 長澤秀紀課長:
「プロ野球の試合をすることによっての、その今使ってる人達との調整。これが重要かなと思っておりますし/多くの方が自家用車で来場になりますので、渋滞とか、そういったあのアクセスに対する課題もありますので。その辺でまずは利用者、それから周辺の住民の皆さんへの影響を最小限に抑えるような形で進めていただきたい」

「ハヤテグループ」は今月中にも静岡市内で運営会社を立ち上げ、球団創設に向けた準備を進めていくとしています。

画像: 清水区で住民と意見交換会