J1清水エスパルス、平岡監督の初陣で今季初の逆転勝利! 「全選手が足がつるまでやってくれました」
<明治安田生命J1:清水エスパルス3―1ヴィッセル神戸>◇第26節◇3日◇アイスタ
清水エスパルスは、平岡宏章監督の初陣で今季初の逆転勝利を飾った。ホームでヴィッセル神戸と対戦。新指揮官が前日の会見で「戦う集団を作る」と宣言した通り、選手たちは球際で激しくいき、元スペイン代表MFイニエスタを軸にしたスター軍団に全力でファイトし続けた。
前半33分、イニエスタのFKからの流れで失点。1日に解任が発表されたピーター・クラモフスキーー前監督の体制下で「負けパターン」だった前半からの失点だが、選手たちはめげずに、前線からの守備を繰り返した。そして後半15分、MF西沢健太が、右CKから鋭くに左曲がるボールを放つと、ゴール中央の後方から駆け上がってきたDFヴァウドが頭でズドン。相手GKが反応できないファインシュートで同点に追いついた。
同30分には、清水は左サイド敵陣でボールを回し、パスを受けた西沢が、素早く右サイドのスペースにスルーパスを繰り出した。これを受けたDFエウシーニョがペナルティーエリア内に進入し、ニアサイドにシュート。ボールはGKの右上を抜け、ゴールネットに突き刺さった。
1点リードしても、清水は相手ゴールに迫った。同42分には、西沢が右サイドからのFKで放った低く鋭く左に曲がるボールをDF金井頁史が頭で合わせて、決定的な3点目を奪った。その後も、前監督時代には実現できなかった「アグレッシブフットボール」を展開。平岡監督が清水ユース監督時代に育てた高校3年生の成岡輝瑠も躍動し、チーム8試合ぶりの勝利に貢献した。
平岡監督は前監督に感謝し、「選手が一丸で戦ってくれました」
清水・平岡宏章監督 本当にサポーターの方々のお陰です。そして、選手が一丸で戦ってくれた結果です。今日に関しては、全選手が足がつるまでやってくれました。私はまだ攻撃に着手していないので、今までピーターさんがやってきてくれたことが、出たと思います。