遠藤保仁、J2磐田に合流「J1昇格、全くあきらめていない。チャレンジを楽しみたい」/一問一答

 J1ガンバ大阪からJ2ジュビロ磐田への期限付き移籍した元日本代表MF遠藤保仁(40)が6日、静岡・磐田市内で行われた練習に初参加し、リモートでの記者会見に応じた。持ち味のひょうひょうとした受け答えをしながらも、「コンディションさえ整えばまだやれる」と健在をアピール。残り18試合でJ1自動昇格圏の2位アビスパ福岡との勝ち点差は16と、1年でのJ1復帰は厳しくなっているが、「十分にチャンスはある。あきらめずにチームに貢献したい」などと力強く語った。
以下、一問一答。

画像: 遠藤保仁、J2磐田に合流「J1昇格、全くあきらめていない。チャレンジを楽しみたい」/一問一答

 ―J2のチームでプレーすることに迷いは

 遠藤 カテゴリーは全く気にしていませんでした。

 ―チームのJ1昇格は厳しい状況だが

 遠藤 残り試合を考えると、十分に間に合うと考えています。連勝すれば順位は上がってくると思いますし、勝ち点3を多く取っていきたいです。あきらめるのは簡単ですが、僕は全くあきらめていません。昇格のために、このチャレンジを楽しみたいです。

 ―初めて練習に参加した感想は

 遠藤 疲れましたけど、楽しくできました。今野と大森ぐらいしか知っている選手がいなくて、コミュニケーションの取り方が少しぎこちなかったかもしれませんが、若い選手も話しかけてくれて、温かく迎えてくれました。また、ガンバとは違ういい雰囲気でしたね。ただ、自分がレギュラーになる保証は何一つないわけで、同じポジションの選手たちとの競争に負けないようにして、みんなが納得できる形で試合に出たいです。

背番号50の理由「空いていたから」

―背番号50の理由は

理由はないです。空いていたから50にしただけです。

―リカバリー組の選手たちが、じっと遠藤選手の動きを見ていましたが

遠藤 気づいてました。だからと言って自分は何も変わらないですけど、うれしいですね。(他の選手には)自分のプレーを吸収してほしいですし、いい手本になりたいです。プレー以外でも。

―磐田に来るにあたり、印象は聞いてきましたか

磐田の印象「のどかでいい場所」

遠藤 大阪より田舎だと聞きました。他は何も情報を入れずに来ましたが、のどかでいい場所だなと思いました。

―楽しみにしているファンに

遠藤 ジュビロのために尽くしたいし、いいスタジアムもあるし、サッカー大国静岡でプレーする喜びもあります。勝つ試合をたくさん見せたいです。

―単身赴任だと思いますが

遠藤 すごい楽しみです。20年間、大阪に住んできましたが、(静岡の)おいしいものを食べたいです。コロナなので控えながらも。

―住むところは決めましたか

遠藤 まだ、何も。寝る場所があれば大丈夫です。

―次節はアウェーで松本戦を控えていますが

遠藤 向こうでも体は動かしていましたし、特に大きな問題はないですね。監督が目指すサッカーを理解して、出場したら、いいパフォーマンスをしたいです。そのためにもいい調整をしたいです。

似合うサックスブルー

―サックスブルーが似合いますが

遠藤 違和感しかないですが、「何でも似合う」ってことでお願いします。

―前節の京都戦は見ましたか

遠藤 はい。前半のような戦い方ができればといい思います。もう、2、3回は試合を見て、出ていた選手の特徴をつかみたいです。

―鈴木政一監督はジュビロの黄金時代を築いていますが、当時、ジュビロの印象は

遠藤 対戦していて、強くて、面白くて、(選手たちが)楽しそうにサッカーをしている感じがしました。「こんなサッカーをしたいな」とも思っていました。それに、勝った記憶がないです。

―あらためて移籍を決断した理由は

遠藤 僕自身が新しいチャレンジをしたい中で、声をかけていただき、チャンスを逃したくなったんです。コンディションが整えば、まだまだ違いを見せられるし、できるという思いはあります。

画像: ミニゲームで軽快な動きを見せる遠藤保仁

ミニゲームで軽快な動きを見せる遠藤保仁

◆遠藤保仁(えんどう・やすひと)1980年(昭55)1月28日、鹿児島県生まれ。鹿児島実から横浜フリューゲルス、京都パープルサンガを経て、2001年にG大阪へ移籍。W杯は2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2014年ブラジル大会に出場。日本代表として国際Aマッチ152試合出場、J1通算641試合出場は歴代1位。178センチ、75キロ。家族は夫人と2男2女。