J1自動昇格圏かけた静岡ダービー『チケット転売問題』 エスパルス「不正転売は違法行為」 サポーター「転売ヤーに儲けさせることはない」

 17日、清水エスパルスはアウェーでツエーゲン金沢と対戦、3対0で勝利しました。一方で、ジュビロ磐田はレノファ山口と引き分けに。この結果、これまで2位にいたジュビロを抜き、エスパルスが今シーズン初めてJ1自動昇格圏の2位に浮上しました。

天王山の静岡ダービー 清水VS磐田

 10月7日にはIAIスタジアム日本平で、半年ぶりの静岡ダービーが控えていて、J1昇格をかけた直接対決に、サポーターも待ちきれないようです。

エスパルスサポーターの家族
Q.J1昇格争いについて
A.「非常に楽しみですね。もうエスパルスには是非優勝してもらいたいなと思ってます」

富士市民 エスパルスサポーター歴15年
Q.最近のエスパルスの状況は?
A.「絶好調です。このまま行ってくれるんじゃないかと思う」
Q.いま昇格争いの真っ最中だが?
A.「ここで僕たちが油断したら士気が落ちてしまうと思うので、僕らも選手たちも皆で上がっていこうという気持ちで上がっていきたいと思う」

サイトでは3倍以上の高値に

 大注目となっているエスパルスとジュビロの直接対決。そんな中、いま問題となっているのが、『チケット転売問題』です。

エスパルスHPより
「磐田戦のチケットに関し、流通サイト等で高額で高額での転売が確認されました。営利を目的とした不正転売は違法行為となります」

 10月7日に行われる清水エスパルス対ジュビロ磐田の静岡ダービー。そのチケット価格が通常よりも高い価格で取引される、いわゆる“転売行為”が横行しているというのです。実際、チケットが売買されるサイトでは、1枚3700円の席が1万2000円と3倍以上に。他にも1枚当たりの値段が倍以上に設定されているものもありました。

富士市民 エスパルスサポーター歴15年:「本当に、こんな熱い試合に水を差すような行為で、僕自身としては凄く腹が立つ行為だなと考えてます」

富士市女性:「みんな行きたい気持ちは分かるんですけど、やっぱり転売ってなると、選手も悲しいんじゃないかなって思う」

 こうした事態に、エスパルスも公式ホームページで異例の注意喚起。もし、チケットを手放す必要がある場合は、公式サイトから、チケットを譲渡・リセールをするよう呼び掛けています。

地元・清水では…

 地元・清水で長年エスパルスを応援してきた仲澤園茶舗。

中澤園茶舗 中澤利雄さん:「エスパルスは大好きですよ、それできょうはやってないけど、日曜日(試合の日)になると、エスパルスの旗が柱につく」

 こちらの店では、ご主人が大のエスパルスファンということで、試合がある日には、旗を店の前に掲げて30年間応援し続けているといいます。大好きなエスパルスだからこそ、チケットの転売行為についても憤りを感じています。

中澤園茶舗 中澤利雄さん:「もういいかげんにしろって、転売ヤーが売れなくて。買わなくたっていいよ」
Q.転売ヤーから買ってしまう人の気持ちといういのは分かる?
A.「分かるけど、そこまでして転売ヤーに儲けさせることはない。行けない人は結構いますけど、それはしょうがないよな。いろいろな各種事情がありますから、それに合わせてやってもらえればいいんじゃないかな」

 J1昇格をかけた直接対決ということだけでなく、違った意味でも注目を集めている来月7日の静岡ダービー。エスパルスは19日、全ての席が完売と発表しています。