苦しみ抜いた今季の清水エスパルス、最終節は快勝で最下位回避 平岡監督「この試合を忘れずにやれれば、上に行ける」
男性サポーター:「勝つことが全て。勝つことで、僕らサポーターも選手もモチベーションが上がってくる」
そんなサポーターの熱い思いを裏切る結果となってしまった今季のエスパルス。成績不振を理由に、先月1日、クラモフスキー監督を電撃解任…。
後任は、エスパルス創成期のメンバーで、ユース年代の監督も務めていた 平岡宏章コーチでした。
平岡宏章監督:「もう一度、強い時代のエスパルスに戻したい。一人ひとりの能力は決して低いとは思っていないので、アグレッシブにやっていくことは変わらないと思います」
その言葉通り、初陣の神戸戦では「攻守にアグレッシブなサッカー」で、今季初の逆転勝利、8試合ぶりの白星をマーク。その立役者が、ユース時代の教え子・西澤でした。
西澤は今季、チーム唯一の全試合出場を果たし、リーグ2位のアシスト数を記録。加入2年目ながら、チームに欠かせない存在となりました。
MF16西澤健太選手:「負けが立て込んでいる中でも、この試合で得られるものはないかとずっと戦ってきた。先制点を取られても諦めずに、ゴールに向かう姿勢は見せられていると思うので、そういう部分は(監督交代後に)チームとして成長できていると思います」
さらに、際立ったのは「積極的な選手起用」。
先月の横浜FC戦、スタメン7人を変更し臨むと、5試合ぶりの先発に奮起した高卒ルーキー・鈴木が先制点をアシスト。
その鈴木の活躍に刺激をもらったと話す同い年の川本が、最終節のガンバ戦で リーグ初先発・初ゴール。負ければクラブ史上初の最下位となってしまう 試合に快勝し、来季につながる手ごたえをつかみました。
平岡宏章監督:「この試合を忘れずにやれれば、もっと上の順位にいける選手たち、クラブだと思います」
FW33川本梨誉選手:「もっともっと活躍して、もっと上(の順位)に行けるように、若手からはい上がっていきたいと思います」
それでも来季、J2へ降格するのは下位4チーム。これまでにない過酷なシーズンが待っています。
MF30金子翔太主将:「サポーターを多く喜ばすことができなかったので、来季に向けてはまた違ったチャレンジをしないと(いけない)。もう一度 選手全員、クラブとして(来季を)見据えて、来季どうするのかというところを明確にする必要があると思っています」