J1清水、新FWチアゴ「目標は15ゴール以上」Jクラブ初の海外リモート新加入会見

 J1清水エスパルスへの新加入が内定したブラジル出身のFWチアゴ・サンタナ(27)が27日、滞在中のブラジルからのリモート記者会見に応じた。清水によると、新加入選手が 海外からのリモート会見に登場するのは、Jリーグクラブにとっては初の試みという。

 午前11時、緊張気味の面持ちで画面に出てきたチアゴは、自らブラジル、ポルトガルリーグでのキャリアを細かく説明した。その上で、自身のプレーについては「センターフォワードです。前線でボールをキープしてポストプレーするタイプ。サイドにも開きますが、最も大きな仕事はフィニッシュ。来季の目標は15点以上です」とアピールした。

ポルトガル1部リーグで得点王争い…同僚になるGK権田には「怒りを覚えた」

 今季はポストガル1部リーグのDCサンタ・クララに所属し、9試合出場7得点でリーグの得点ランク2位につけていた。このまま欧州でキャリアップする好機でもあったが、チアゴは「友人のブラジル人Jリーガーから、よくJリーグ組織のすばらしさ、スピード感のあるサッカーについて聞いていたので、この移籍の話を聞いた時から『夢がかなう』と思っていました。迷いはなかったです」。同じブラジル出身で清水のDFヴァウドとは知人で、歓迎の電話をくれたDFエウシーニョについては「とても感激しました。これから住む静岡市の素晴らしさも聞きました」と振り返った。
 清水には、ポルトガル1部リーグのポルティモネンセSCから期限付き移籍で日本代表GK権田修一(31)も加入する。チアゴは昨季のポルティモネンセ戦を振り返り、「4試合連続ゴールを狙った私のシュートを権田がスーパーセーブで止めました。その時は権田に怒りを覚えましたが、これからは一緒に頑張りたいです」。そして、「清水では長くプレーして、自分の名前がクラブの歴史に残るぐらいになることが望みです」と言葉に力を込めた。

日本政府による「新規入国停止」でチーム合流は未定に

 なお、日本政府は26日、感染力が強い新型コロナウイルスの変異種が流行していることに伴い、全世界からの新規入国を今月28日午前0時から2021年1月末まで停止すると発表したばかり。これにより、チアゴが2月1日からの鹿児島キャンプに初日からの合流は未定になった。

画像: J1清水への新加入が内定し、ブラジルからのリモート会見に臨んだFWチアゴ

J1清水への新加入が内定し、ブラジルからのリモート会見に臨んだFWチアゴ