Ｊ１開幕直前…清水エスパルス、コロナの猛威に苦しむ　Ｊ１復帰のジュビロ磐田、新戦力が猛烈アピール

清水エスパルス　コロナ禍で厳しいスタート

　
　クラブ創設３０周年を迎える今シーズンに、２００１年以来のタイトル獲得を狙う清水エスパルスでしたが…。ここにも、新型コロナウィルスの猛威が…。

　１月２８日からの鹿児島キャンプに初日から参加できた選手は、全３４人中わずか２１人。その後、複数の選手が合流を果たしましたが、１日のジュビロとの練習試合は ０－１で敗戦。

　続くＪ２仙台との練習試合では、待望のチーム初ゴールが生まれるも、序盤の３失点が響き、まさかの２連敗。新生エスパルスの船出は、厳しいものとなりました。

ＭＦ　竹内涼選手：「どういう状況になっても チームが前に進んでいくために、１分も無駄にせずやりたいというが一番」

ＤＦ　立田悠悟選手：「(必要なのは)本当に勝ちにこだわるというところ」

平岡宏章監督：「内容云々と言うよりも、私が大事にしている『闘う姿勢』や『インテンシティ＝強度』（が足りない）。さらにギアを上げていきたい」

　それでもキャンプ中、輝きを放った選手がいます。司令塔として攻撃を活性化させ、守備でも献身的なプレーを見せていた白崎凌兵選手です。

ＭＦ　白崎凌兵選手：「ピッチの中で自分たちが(課題を)感じて、試合中に変えることが大事になるし、もっともっと良くしないといけない部分がたくさん見つかったので、改善していきたい」

　さらに１月、初めて日本代表候補にも名を連ねた２０歳のフォワード・鈴木唯人選手も、持ち味を存分に発揮。森保監督も認めた、変幻自在なドリブルで再三、ゴールに迫りました。

ＦＷ　鈴木唯人選手：「今シーズンは (ゴールを)決めなかったら終わり、というくらいの勢いで考えているので、結果もそうだし、サポーターの方々が喜んでくれるような試合を見せていければいいと思っています」

　そして、１０日の静岡・清水区三保でのトレーニング。キャンプには帯同できず、日本代表としてワールドカップ最終予選２試合で勝利に貢献した権田修一選手が、ついにチームに合流しました。

ＧＫ　権田修一選手：「選手みんなはキャンプを経て、よりチームになってきているなと、きょう久しぶりに合流して 感じています」

　いよいよ幕を開ける２０２２年シーズン。この苦難を乗り越え、エスパルスの新たな挑戦が始まります。

ＧＫ　権田修一選手：「この１週間でいろいろなものを詰め込むよりも、まずは毎日毎日 全員がベストを尽くすこと。シーズンを通して課題を修正しながら、逆に良いところはもっと伸ばせるようにやっていきたい」

ジュビロ　新戦力がアピール…対外試合３戦全勝　

　そして昨シーズンＪ２優勝を果たし、３年ぶりとなるＪ１の舞台に戻るジュビロ磐田。新チームとなった今年、伊藤彰新監督指導のもとキャンプ地鹿児島で　早速新戦力がアピールしました。

　まずはエース候補筆頭　元日本代表のストライカー杉本健勇選手。今季初の対外試合、Ｊ２盛岡との一戦でチームとの連携を感じさせるハットトリックを達成。

　さらに期待のルーキー静岡学園の１０番・古川陽介選手。得意のドリブルから練習試合ながらプロ初ゴールをマークしました。

古川陽介選手：「ドリブル突破に関しては、ジュビロの中でも目立っていかないと上に上がれないと思うので、シーズンを通して出せるようにこのキャンプでまずは示していきたい」

　今月１日に行われたエスパルスとの練習試合では、レンタル先の仙台から復帰した上原力也がゴールネットを揺らし、１ー０で勝利。

　守備面での強化も図りつつ、ジュビロ最大の持ち味の攻撃面でも伊藤彰新監督のエッセンスが注入され、順調な仕上がりを見せています。

伊藤彰監督：「やってきたことが少しづつ出始めている。それをもっとスムーズに　もっとアグレッシブにもっと早くできるようにしていきたい」

　鹿児島キャンプの締めとなったのはJ２山形との練習試合。昨シーズン２度敗れた苦手な相手に対し、攻撃的サッカーで勝利をおさめたジュビロ。これでキャンプ中に公開された対外試合は３戦全勝。確かな手ごたえを掴み　１９日の開幕戦に臨みます。