J1清水、大熊GM「素晴らしいサッカーも…個人技術ついていけず」クラモフスキー監督解任の理由を説明
―このタイミングで(解任を)決断した理由は
大熊GM この15試合で1勝しかしていないことも含めて、総合的に判断しました。後任監督になる平岡コーチは、清水、新潟でも指導の経験がありますし、体制が代わっても、クラモフスキー監督が目指してきた「攻守に主導権を握って戦い」を続けられる指導者と見て、就任を要請しました。
―選手たちに伝えたタイミングは
大熊GM 本日の練習前に伝えました。クラモフスキー監督は、新しいレベルの高いサッカーを持ち込んでくれましたので、それに応えられず、悔しいし、寂しい気持ちだったと思います。伝えた後は、新体制で練習をしました。元気は良かったです。
―新監督との契約は来季も見据えてのことですか
大熊GM 契約は、今季残り9試合でお願いしています。
―クラモフスキー監督が契約解除になるまで、結果が出なかった理由は
大熊GM 監督のもと、素晴らしく、レベルの高いサッカーを目指してきましたが、個人技術がついていかない中で、相手にも研究もされました。その上で結果が出なかったのですが、このサッカーをやるには、選手のレベルを上げ、選手をそろえる必要があった。そこが、我々のウィークになったのですが、清水が目指すべきサッカーを示してくれたので、そこは財産にしたいと思います。
―来季に向けても、このサッカーを継続していくのか
大熊GM ハードワークをして、攻守に主導権を握ってやるサッカーは、指導者が変わっても踏襲していきたいです。とはいえ、新監督の考え方もありますし、全く同じ戦術になるとは限らないです。
―J2降格のないシーズンで、掲げていた目標とは
大熊GM 得失点差10プラスでいることを掲げていました。それがないと、ACL出場権に届かないという見方もありました。
―現実はマイナス23以上だが
大熊GM いい守備をすることが攻撃につながるし、攻撃をやり切ることで守備の距離感もよくなる。そういうことが、攻守のバランスが上がっていくと思っていました。ですので、54失点の現実は、攻撃がし切れていないこともあるので、守備だけをやれと言うのではなく、攻撃も強化していければと思います。