まさかのレッドカード2枚…J3沼津がJFLに降格 菅井「何もやりきれなかった」

 14日、サッカーJ3アスルクラロ沼津は、レイラック滋賀とのJ3・JFL入れ替え戦第2戦に臨んだ。ホームアンドアウェーで行われる入れ替え戦。沼津は第1戦、滋賀に2-3で敗れているため、残留には勝利が絶対条件になる。ホーム・愛鷹競技場には今季最多となる8200人を超えるサポーターが詰めかけた。

 沼津は前半22分、滋賀に先制点を許すも、そのわずか2分後、第一戦でも点を決めているFW白輪地がゴール前の混戦から右足で押し込み、同点。ストライカーの意地を見せる。

 後半に入ってもチャンスがなかなか作れない沼津は、元日本代表の川又や、斎藤学を投入し、勝ち越しを狙う。ところが後半38分、途中出場のMF柳町が相手選手への報復行為で一発レッド。さらに後半アディショナルタイムには、GKゲギムにもレッドカードが出され、沼津は9人で戦う展開に。数的不利の中、最後まで攻めの姿勢を崩さなかったものの、そのまま1-1で試合終了。第一戦と合わせ1敗1分となり、JFLへの降格が決定した。

 試合後、沼津がJ3に昇格した2017年からチームを支えたキャプテン菅井は「今までの選手やサポーターが築き上げてきたものを守れなくて情けない気持ち。何もやりきれなかった」と悔しさをにじませる一方、「もう一度生まれ変わって、地元の子どもたちがアスルクラロに入りたいと思ってくれるような強いチームにしていきたい」と涙をこらえながら言葉を絞り出した。

まさかのレッドカード2枚…J3沼津がJFLに降格 菅井「何もやりきれなかった」
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